300文字の幻想美。独特の詩情に酔う視覚と感覚。

限られた文字数の中で、人物像や背景が余すところなく書き込まれています。
洗練された綺麗な印象を伴う日本語が心地好く、
言葉の連なりの行間に、夢の粒子が降るようです。

内容の理解の前に造形の美しさに魅せられ、
理解が進むと夢の人物像が動き出し、
それは魅力的な立ち居振る舞いでした。

内容が凝縮された耽美な掌編を好まれる方に推薦します。