整理

 竹下は馬場と長沢が外へ行ったことを確認すると捜一の部屋に戻った。


「 竹下さん、いろいろ付きまとわれて大変ですね 」

 中沢達也。竹下の部下である。


「 まあ、こうして廊下をくるっと一周回ればどこかへ行ってしまうのですから大したことはありません 」

「 撒くのは上手なんだから…… 」

「 間抜けとでもいいましょうか。では、始めますか 」

「 始めましょう 」


 竹下はホワイトボードにスラスラと地図を書いた。



「 竹下さん、これは現場の地図と番号は……監視カメラ、ですよね 」

「 その通り 」

 すると次にボードに時間を書き始めた。


「 11月5日20時17分、不審な人物がカメラ5に映ります 」

「 19分。カメラ4に不審人物、ですね? 」

「 その通り。その不審人物、Xとしましょう。Xは被害者の後ろを付きまとっていた。ただし顔は見えません 」


「 そして同30分。被害者の死体を通行人の女性が発見し、通報した 」

「 つまり犯行時刻は11月5日20時19分から30分の間になる、ということですね竹下さん 」

「 理解が早くてありがたいです

即ち犯人は、カメラに映ったことがあるものの、犯行後は写っていない、ということです 」



( カクヨムでは挿絵が表示できませんので、なんとなく感じていただけると幸いです。)

挿絵( リンクを踏んだことによる損害等の責任は負い兼かねます。 )

http://23292.mitemin.net/i276962/

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