音に救われた男~音楽が変えた奇跡の物語

おさるさま。

第1話 音に愛された少年。

 俺は山田 和音、今は音楽はもうやめた、元々バンドを組んでいた、ミュージシャンだ、だがもう、引退した、まぁ、この話はまた後程。

 まぁ、ここらで昔話をしよう、信じられないほどの本のような人生だ。

 それはそれは、とある有名な音楽家と、その嫁の間に生まれた子供のお話だ。とても元気な男の子が生まれた、父親が提案した和音という名前にきまった、理由はまだわからない。

僕は5才にはピアノなどの楽器を教わった、父は音楽家だった、名前は山田 奏音、母は山田 奈音ヴァイオリニストととして有名だったらしい結婚と同時に引退した、父は引退するきなどなかった、音楽が大好きだった、なので僕にピアノを習わせなかったようだ、母親もヴァイオリンだけは小さいころから習ってたようだ。

 自分は昔から耳がよかった、普通には聞こえない小さな音も聞きとれた、あと、親父のピアノや母親のヴァイオリンの音も覚えた、テレビでやってたピアニストが弾いている音も父のとなんかちがうように聞こえた、その時はわからなかったけど、後々僕は絶対音感をもってることに気づいたのだ。

 小学生の時は、授業が終わるとすぐ帰りほぼ毎日ピアノを弾いていてあまり誰とも関わらなかった、早く帰らなきゃ父に怒られるので、遊びに誘われても、ごめん、ピアノ弾かなきゃと、返事をしていた。だから、小学校高学年になったとき、「気持ち悪い、女みたい」とバカにされて学校がやになった、その出来事を親に話すと「そんなやつほっておけ、お前のセンスに嫉妬してるんだ。」と父に言われた。小学6年生になったときだ、音楽の授業で一際目立つようになった、周りとレベルが違いすぎた、音楽の授業で、先生にほめられてうれしかった、でも、一人だけ、できすぎるからと、レベルを下げろと言われた、最初はしたがった、でも次第にやになった、歌だってボリュームを下げろと言われた、辛くなったので父親にいった、そしたら「もう少しで卒業だ、辛抱しろ!男だろ?弱音をあげてるようじゃこの先むりだぞ?中学は音楽のレベルが高い学校に行かせてやる、精一杯音楽をたのしめ」と言われたのでなんとか耐えた。小学校ではピアノコンクールで、名前を轟かせた。

 中学校にあがった、音楽の名門校だった。友達もできた、実は幼なじみの美音と言う子も、音楽が得意だった、たまに僕を男子から待ってくるような男勝りな子だった、彼女はピアノが得意だった、ピアノのことを何回も聞かれて教えてあげた時間がとても楽しかった、そんな感じで中学校生活が進んでいった、友達が僕をバンドにさそってきた、そいつも幼なじみで、そいつはギターが大好きだった、小学校では体育と音楽だけを真面目に受けていたそれ以外は爆睡だ、でもそこそこ頭よかった、家で予習していたらしい、そいつの名前は、高崎 海音、俺の一家もそうだが、なんだか、名前の最後に音がつく人が周りに多い、それだけ音楽が好きなひとがつけたんだろう。話がそれたけど、バンドの話は「僕、ギター引いたことないよ?できないよ。」といって断った、全く興味がなかったわけじゃない、やりたかったし、練習すれば引けるようになるし、問題はそこではなく、父に言いづらかっただけなんだ、父はロックなどの音楽はあまり好きじゃなかった、だから、何を言われるかわからなくて、こわかった、でも海音が半ば強引に腕を引っ張りこういった「家来いよ、教えてやる!学祭でバンド組んでステージにたつんだ!」といって、俺は海音の家にお邪魔した。ギターを貸してやるといわれて、親父に隠れて練習した。俺がなぜそこまでやる気になったかというと海音に進められとあるバンドの曲を聞いた時だ、心を打たれた、初めて聞いた感覚だ、俺も誰かの心に響かせたかった。

       ~学祭当日~

 父は仕事でこれなかった、母も用事がありこなかった、僕は精一杯弾こうとおもった、作詞 作曲は僕がした、どうしてもと頼まれた。作曲には自信があったけど、作詞は教えて貰いながら担当した、いよいよ僕たちの出番になった。とても緊張して、一歩を踏み出した。

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