第10話 つまみぐいの女

 学校中が噂してたぜ。チェルシーと別れて俺がシングルになったってな。たくさんの女たちから熱いまなざしを感じたぜ。俺は、ローラと付き合うと決めてはいたが、たくさんの女たちからの誘惑に正直、そそられたんだ。


 オルガという同級生の女には、婚約者がいた。そいつの男は年上で高校卒業と同時に海兵隊に入ったんだ。入隊してすぐに危ない国に飛ばされ、武器を持って戦ってたぜ。オルガは、そいつを愛していたが、寂しかったんだろう。俺に体だけの関係を求めてきたんだ。俺は飛び乗ったぜ。こんな色っぽくていい女を抱けるんだからな。まっ、所詮オルガもさかりのついた雌猫メスねこの一人なんだろう。


 俺は、オルガの家に忍び込んだのさ。夜中に女の部屋の窓がら忍び込むドキドキ感、そりゃあ、たまらなかったぜ。オルガは、真っ黒の下着をつけて俺を待っていたんだ。部屋には海兵隊のユニフォームを着て、笑っている男の写真が飾ってあった。こいつがオルガの彼氏なんだろう。それにしても、にっこり笑っているその男が哀れに見えたぜ。命をかけて戦ってるのに、自分の女が他の男と寝るなんてな。オルガとは、体だけの関係で終わらせる。暗黙の了解だ。


 オルガはまっ白なプリプリしたちょっと大きめの尻が自慢の女だった。少しMっ気のある女で、尻を叩いてくれと頼まれたんだ。思いっきり叩いてやったら興奮してたぜ。こいつの男が調教したらしいが、こんな女は初めてだった。髪を掴んで汚い言葉で罵声すると喜ぶんだ。まっ、楽しませてもらったが、俺の趣味じゃない。


 俺も攻めるのは嫌いじゃないが、オルガは、ねっとりしすぎてる。俺はローラとつきあうためにこれ以上のつまみぐいは、やめることにした。


 いろんな性癖の女がいるんだと知ったぜ。




 ローラとのデートを少年のように夢見て今夜は眠りにつくことにしたのさ。


 

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