自作の詩

中田祐三

朝露に消えなくなるまで

愛してる。 言葉も露となる午前五時


アスファルトの上で霧散して薄紫の空へと溶けて消える


貴方の背中冷える指でなぞり、先の温もりに縋る


夜の香りと貴方の香水 混ざり私の中へと入り

でも温もりは与えてくれない夜の風


寂しさと同じ 寒気で身体が震える


今日も同じ 抱き合いまぐわれども心は冷たく貴方を見つめてる


東の空から逃げるように貴方は夜と朝の狭間をすりぬけていく


私は一人 1日の始まりを貴方の後ろ姿を見送ってる


貴方は何処? 光に満ちても見えない


私はここよ 光無き部屋 貴方の温もりにしがみつけども心は凍っていくの


私と貴方 隔てる心の氷 溶けることない永遠の氷土


終わらせましょう 私から


貴方からは言えない ううん聞きたくはない


明日 明後日 はたまた来週 来月 来年


それが朝露に変わらなくなる日に


だから今だけお願いどうか一緒に


終わりを告げる朝が来るまでは

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