深海魚と僕の共通項
小さいより小さい。マクロの世界という個展は、深海魚が覗く地球の始まりにあった微生物の宴を映し出す。深海魚の背びれは、宴の盛り上がりに共鳴するように、ぴくりぴくりと動く。カメラに新発見を提供するエンターテイナーは今日も小さく深海で生きているのに、それを知っているのはこの個展の主催者と客の僕だけだというのに、なぜか運命を感じてしまって、ぴくりぴくりと瞼が痙攣を起こす。その反応は小さくて僕自身指摘されるまで気付いていなかったのだ。
僕はまた、深海魚の目を通して、宴を眺めている気分になる。
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