不死者であれ。
ナンセンスなセンテンスにサイエンスのハイエンド。ローファイなサウンドはイモータルかノスフェラトゥの声なき声。バイパスからのバイバイ。山道に降る燦々。
あなたのくれたカセットテープから流れる音は粗雑な初期衝動みたいで、私はその気持ちが嬉しくて泣いた。でも私は都会に行ったらあなたを忘れてしまうとそう思う。カセットテープに入ったあなたの初期衝動をぎゅっと抱きしめても飼い慣らす事なんて出来なくて、また田舎のあの山道を駆け戻ってあなたの元に逃げ去ってしまうのだとそう感じるけれど、今だけ、今だけは、私の右手の薬指と中指から少しだけ顔を出した、その外している右側のイヤホンを私の方に向けて音を心臓に届けたいなんて言うとすごく感傷的に聞こえるかもしれないなと、最後の夏に思う。
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