第44篇Think About You x3
とても寒い真夜中に辿り着いたバー
扉を開けた瞬間に直感が走る
カウンターの奥にいる君
0、00000001秒で一目惚れ
あっけないもんだよ
俺ってほんと惚れっぽいよね
普通に会話を交わしたけど
もう頭の中は沸騰もんよ
でもないかな、結構楽しんでる
君が席を外す度追うように自分の目が泳ぐ
止められないね
しょうもないね
君の雰囲気が頭の中に流れ込んでくる
自制心というやつがもどかしい
いっそ絡んだりできればなあ
いかんせん酒の力を借りても
うまく酔えない
酒の勢いで告るほどガキじゃないと居直っても
恋愛経験の浅さを露呈するだけ
ほんと不器用だよね
数日後バーに来たら彼女はいなくて別の
逆にホッとする
ここのバーの
こんな小心者の男には眩しすぎるんだよ
俺なんかが簡単に話していいんだろうか?
店が終わった後の空しい帰り道
わざとi podで悲しい曲を流して
自分をイジめる
朝起きて歯を磨いている時も
仕事場で安い弁当食べてる時も
疲労感で夕陽が黄色く見える時も
いつも君のことを考えてる
早く店が落ち着く夜8時にならないか
でも8時ジャストに行っても客が少ない
君が側を通り過ぎる度高鳴る胸の鼓動はやまない
なーんてね
もちろんふざけても手も握れない
まだ会うのは2回目だけど
俺はもう虜になっちまった
陽の照ってる中君のことが頭から離れられない
仕事場でシャカリキになってる時でも
君の眼差しが頭を支配してる
君のことを考えてるんだ
君のことを考えてるんだ
君のことを考えているんだ
君のことばかり考えてるんだ
君のことしか考えられない
君のことを考えているんだ
まだバーに通い始めたばかり
君の姿を見ると目がホワ〜ンとなりそう
ツンとすましてるようで
一途な深い瞳
若い
俺は悟られぬようチラッと見ては視線を戻す
まだ会うのは3度目だけど、もう首ったけなんだ
この想いはねぇ〜
止めなきゃならんのかな?
好きになっちゃいけないよな
単なる言い訳だよな
恋に歳は関係ないよな
でもね、あのね、いやね
バーに赴くのも何回目か
彼女が入ってないのに君の残像がある
胸の鼓動を感じる
遠くても君を感じてる
いつも君のことを考えてるんだ
どんな時も
いつも君のことを考えてるんだ
夢の中には出てこないけど
いつも君のことを考えてるんだ
四六時中
いつも君のことを考えてるんだ
胸が一杯なんだよ君のことだけで
2012(H24)4/1(日)・2021(R3)3/17(水)
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