第33篇ORDINARY DAYS
現実と非現実の間に横たわる夜
季節がらよく眠れる時は
どこまでが夢なのかわからなくなる
さりげなく過ぎていく日常
誰もが不安と苦悩を
昼食と仕事の忙しさの中に隠してる
それでも真実は予想外に最悪に
残酷なまでも容赦なく襲いかかる
知りたくもないことを知っていく
そうして純粋さも途切れ月日は流れていく
大人になるのは汚れていくこと?
歳を重ねるのは何かを失っていくこと?
空が表情を曇らせていくように
お天道様は答えちゃくれない
ちょっと気分的に油断してると
雨の舗道にたたずむことになる
お天道様はいじわるだね
自分の涙を降らせて
肝心なことには答えてくれない
世のため人のため、そう心がけても
所詮夕方になればコンビニ弁当ぶら下げて
電気の点いてない部屋の玄関を閉め、ため息ひとつ
スピーカーから流れるバラードを聴きつつ
マグカップに向かって話しかける
いい気なもんだよな、つくづくそう思うよ
明日はまた雨だって?やんなっちゃうよ
明日の空の機嫌なんかどうでもいいのに……
僕が君を愛してると告白したら……
君は戸惑うだろうか?
自分からそれほど働き掛けない僕ではあるけど……
何か自分に嘘をつき続けるのも飽きてきてね……
玉砕しても構わないから吐き出そうと思ってさ
どうせ人を傷つけずに生きていくことなんてできないはずだから……
いい歳こいて時間が解決するもないよな
偶然に偶然を重ねて今がある
人間、一朝一夕に変われはしないが……
後ろめたい分明日への課題は積もる
夕焼けの深い赤の中に未来を透かして
回り道でもいいから空色の下の草原に出よう
暖かい布団のようなぬくもりとともに……
2014(H26)4/17(木)
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