第22篇DAYS DAWN

また日が暮れようとしてる

夜空に向かって問いただす

自分に返ってくる白紙のレポート用紙

ORDINARILY PEOPLEの因果

学生じゃないけど宿題は溜まる

金曜日が土曜日へ

土曜日がお祭りの日曜へ

日曜が憂鬱な月曜へ

一週間なんてあっという間

週末はすぐ終わってしまう

切ない想いも時間がさらっていくんだろうか?

私は相変わらず無重力の頭の中で考える

雨に落ちた

やむ気配はない

傘も放り出し

ひとり歩く

頭を支配してるのは

相変わらず”あなた”だけ

雨は無慈悲に降り続ける

灰色の雨雲は

この心を透かすよう

夢を見た

儚い夢を見た

その柔らかい手の平

あなたのような人

そう簡単に出会えない

そして雨のけだるさに陶酔


黄昏の帰り道で靴ひもがほどけ

あなたの面影ばかりを追い求める

思えば遠回りばかりの長い年月

私の些細な思索など水たまりの中に消えていく

多分あなたの瞳の中を覗き込んでも

空疎なガラス玉のような私の心が映るだけだろう

あなたの微笑み

ほんとに笑ってるの?

本当は泣いてるんじゃないの?

隣りでぎこちなく笑う私はピエロのようだ

夏の日一日分の陽を浴びて


長い葛藤の後、私は旅立った

みんなが驚かないのはわかっていた

掘立小屋の上の頼りない旗のように

私の日常なんてそんなもんだった

あの時あなたが流した涙に嘘はないのか?


忘れようとは思ってるんだ

あなたが去って行ったのは遥か前なのか?

夢うつつではっきりしない……

忘れようとは思ってるんだ

でも結局面影が浮かんできて

次の言葉を紡ぎだせないほど

私は道を失ってしまう

安らぎの絨毯に座り

夢を見ていただけじゃないのか?

過去を抹消できないけど

悪の色には染まりたくない

だから私はなんとか忘れようと思ってる

朝目覚めても、あなたの顔が浮かぶ

2016(H28)8/30(火)

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