実は僕、男の娘が好きなんです 前編

 僕は男の娘が好きで好きでたまらない、そんな病気にかかっているのです。

 そんでもって、この病気をいろんな人に感染させたいなあって思たのが、このカクヨムというサイトを始めたきっかけでもあります。


 男の娘というジャンルは酷く複雑なもので、その指標は多く、女装男子や男装女子、見た目がに可愛い男の子など様々なタイプで使われる場合があります。


 個人的な見解ですが、男の娘とは、女装をしなくても女の子の香りや色気を無意識のうちに出している子のことを言うと思います。

 この考えで見ると、当の本人は自分のことを男と認識しているのですが、第三者からすれば気が気でない状況になるのです。


 なぜなら、男の娘には無防備な場面が多く、例えば、同性だからと言って平気で目の前で着替えしたりします。これはいけません。意識せざる得ません。

 僕からしても、相手は男なのだという認識があるため、変な背徳感が心を巣くうのです。


 僕も学生時代の時は、この背徳感になかなか悩まされました。なんといっても、友人なんかにこの性癖を暴露してしまえば、変な目で見られるかもしれないからです。そもそも、当時の僕は、この性癖と良しとせず、頑なに否定してきたから余計にたちが悪いのです。


 そして、男の娘にはまだまだ武器があります。それは、男との趣味が合うことにあります。つまるところ、男のロマンというものが理解できる存在なのです。

 男と女には決定的に理解できない部分というものが、少なからず存在すると思います。

 

 例を挙げるならば、秘密基地でしょうか。

 よく子供の頃は、秘密基地を作って遊んだという男性も多くいると思うのですが、女性にはそういった趣味をもつ人は少ないと思います。少なくとも、僕は秘密基地で遊ぶ女性を知りません。それどころか、男子って子供よねー、と鼻で笑われた覚えもあります。


 ところがどっこい。男の娘なら一緒に秘密基地で遊ぶことが出来ます。気軽にゲームも出来ます。お泊りなんかも、あわよくば一緒にお風呂とか……ぎゃあ。


 とまれ、男の娘は男と価値観が同じなので、気を使う必要がないのです。

 これは大人になってから、とても実感する現象で、子供の頃は女の子に対して、うっせーブスと言えば済んだのですが、大人になったらそうはいきません。大人の女性はガラス細工を扱うように対応しなければいけないのです。


 結果として何が言いたいかと申しますと、男の娘となら肩を組んで歩いて生きていくことが出来ると思うのです。ルパン、次元、五右衛門が楽し気に肩を組んでいる感じですね。


 気を使うことのない愛ってやつです。


 僕の小説は男の娘を題材にして書いているわけですが、もし読む機会があれば、男の娘とはなんぞやと意識しながら読んでいただけると、僕と同じ病に悩まされる日が来るかもしれません。


 語り足りないので、後半に続きます。

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