第14話 韻てなに?②

言葉遊び②


前回は簡単に韻を踏む、を書いてみました。

今回はもう一歩、踏み込んで四つの韻の技法を調べてみたので書いていきます。これらは言葉のどこで韻を踏むかで別れるようです。


※前回のラストで"二つ以上の言葉の母音がすべて一致している"と書きましたが厳密にはこれから紹介する③がそれに該当します


①頭韻

あー、しょっぱなから説明が難しい。これは日本語ではあまり使ってないんじゃなかろうか。単語の頭の音で韻を踏む形です。


"光はじめたカブトムシ

ひっくり返され悲鳴をあげて

ヒリヒリと痛む腰をさすってる"


二行目の"ひっくり返され悲鳴をあげて"が

ひっくりの"ひ"と悲鳴の"ひ"で言葉の頭で韻を踏んでいます。後は、


"桜咲く"


桜の"さく"と咲くがそのまま韻を踏む形になっていますね。


②脚韻

単語の最後の音で韻を踏む形です。ラップで多いのかな。適当に書いてみます。


君と出会い

そこに愛

巡りあい

これは夢じゃない


この四行は"あい"で最後を締めています。四行目は母音が、な→あ。

ラップ詩というものがあってもよいなぁ、と読み上げ前提だと思います。子どもにも受けそうですね。


③母音で韻を踏む、母韻

"二つ以上の言葉の母音がすべて一致している"と説明した韻の踏み方です。日本語は母音+子音の組み合わせで音を作るので純粋にはこの形はあまりないのではないだろうか。


④子音で韻を踏む、子韻

これはあ行以外の音を使うのだけど……前回、子音はあまり気にしない、と書いたのですが訂正した方がいいようです。日本語は母音+子音ですからわかりにくい。英語だとアルファベット単音で子韻が踏めるだろうけど。 うまい例が浮かばないが


罠仕掛けたのは 誰だ

奴はやられる なんのためだ


darada

tameda


これは、だ、で締めくくるわけで脚韻と違うの?

と聞かれると……返答に窮すのですが単語を発音すると、daとtaの音は似てませんか?少し強引に最後あるいは言葉の中でも良いのですが、あ行以外で構成された同じか或いは似た音を使うのが、子韻ではないかと、 今回は書いておきます。

どなたか詳しい方、補足頂けると嬉しいですが。


はい、この四点が主に押韻と呼ばれるものらしいです。実はさらに完全韻などがあるらしいですが、僕の知識が及ばないのでお許しください。


さて次回は何を書こうかな。

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