第7話 昼ごはん

四時限目の授業を終えてご飯を食べる。

私は親友の砂菜ちゃんを探しいつも通り一緒にご飯食べる。

スマホでは会話していたが、こうして面と向かって喋るのは久しぶりだ。

久しぶりと言っても二週間ぶりぐらい?

「どうよ、姉と妹が二人と暮らしてる気分は」

悪趣味な笑顔を向ける砂菜ちゃん。

砂菜ちゃんと5年前ぐらいからの付き合いで長い。姉妹よりは、って当たり前か

「もう、少しは心配してよね。」

私は少し怒りながら話す。

「しないさ、面白そうな話じゃないか。でどうなのよ?」

言葉ではこう言ってるが、私の事を気にして聞きたがっている。付き合いが長い私には分かる。

「やっぱり気疲れはするかな、でもお姉さんはいい人で、仲良くしてくれてるし妹さんはまだ分からないかなぁ。」

妹─冬柑さんに関してはお姉ちゃん大好きって事しか分からない。

姉─柚秋さんは私と仲良くなれるように頑張ってくれると思ってる。印象は柚秋さんの方がいいかな

「まぁそんなもんか、しゅがりんはなんでそんな選択したんだ?」

「う~ん興味が出たからかな。」

私の姉妹に着いていく決断をしたのは好奇心それだけだ。

ちなみにしゅがりんは私の事で、私の名前のしゅりをもじってこうなった。最初は恥ずかしかったが慣れて今はしっくりきてる。

「えっ、ほんとにそれだけだったのか?」

さすがに驚いている。あれ?スマホで言ったと思ったんだけどなぁ?

「言ったことない?」

頭を掻きながら砂菜ちゃんは

「いや言ったけどさ。それだけとは思わないだろ」

「そうかな、砂菜ちゃんから聞いた姉の話となかなか違くて、気になったんだもん。」

砂菜ちゃんから聞いたお姉さんの話はそこまで仲良くなくて、1日に1回会話すれば良い方でお姉さんのことは好きでも嫌いでもないと言っていた。

それは一番悲しいことだとは思う。他の家庭に口は出せないけど。他の家庭に入っていった私の言えたことではないのかも知れないけど

「むっちゃ、仲良いんだよな、なんかうちには想像つかねえや、まぁでも嫌ではないんだよな?」

との問いに私は当たり前かのようにこう言うのだった。

「当たり前だよ。」

「なら良かった、頑張れよ」

と私の頭に手を乗せぽんぽんと頭じゃなく背中を押すのだった。


ただ私には分からないことが一つある。それは私はあの姉妹とどうなりたいのか?文字通り姉妹になりたいのか。友達になりたいのか。何になりたいのだろうか。分からないけど早く妹─冬柑さんとも仲良くなってみたい。と思う。

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