同人誌の原稿なんとか脱稿した~大槻ケンヂ・アンソロ本

 おわった! おわったぞ! 同人誌の原稿、書き上げたぞ!

 などと喜んでいた入稿日。本当の恐怖は、これから始まるのだった……なんて、いや、まぁ、同人誌用のエッセイの執筆を忘れてただけなんだけどね。締切の翌日に、泣きながら書いたよ。


 なにはともあれ何とか脱稿したので、無事『文学フリマ東京』で販売の運びとなるはずです。

 誌名、決まりましたよ。なんか大槻ケンヂ先生っぽさを感じる、ダサかっこ悪いテイストがナイスだと思いませんか? そして、ブースも決まったみたいです。


◇誌名

『元祖オーケン伝説』


◇ブース

 文学フリマ東京『オ-09』曖昧書房(斉賀 朗数さんの出店)

 開催:2019/11/24、会場:東京流通センター 第一展示場


 今回『元祖オーケン伝説』に、小説とエッセイを一本づつ寄稿しています。俺の原稿もだいぶアレだけど、他の執筆者の話を聞いてると皆が示し合わせたかのようにアレな物語を綴ってて、もうみんな狂ってるよ!(褒め言葉)って感じでよろしいですな。


 みんなアレな話ばかり書くので、とうとう『R-18』表記をすることになりましたとさ。まぁ、致し方ない、致し方ない……。集ったメンバーがアレなんだから、致し方ない……。


◇小説

『ステーシー異聞 丹後道中膝栗毛(前編)』

 股のぞき夢みてJKふたり旅☆鳴き砂に消えた血けむり慕情


◇エッセイ

『大事なことは全部、大槻さまが教えてくれた』


 俺が書いた小説は、イマドキのラノベを意識した長めのタイトルになってます。(本当だけど嘘)

 内容はJK二人が、城崎から経ヶ岬までキャッキャウフフ旅をするロードストーリーなんですよね。(本当だけど嘘)

 美味しそうなビーフシチューも登場するよ☆ (本当だけど嘘)


 小説のベースにしているのは、オーケン先生の『ステーシー』っていう小説や、『再撮部隊』って楽曲の世界観。

 十五から十七歳の少女たちがある日突然パタリと死んで、人を喰らうステーシーとして蘇ってしまう……。愛する人を求めてさまようステーシーを再殺するには、少女の体を一六五分割よりも小さな肉塊に刻まなければならない……。

 この設定だけでもう、ご飯三杯はイケそうだよね。 え? 逆に食欲が失せる!?


 今回のアンソロ本に参加を決めたとき、即座に「俺はステーシーを書く!」と宣言してました。書くと決めたは良いのだけれど、そこからが苦労の連続。

 ステーシーの設定を下敷きにして書くだけならば、ここまで苦労はしてなかったはず。自分の小説の中に、オーケンのテイストを取り入れようとした途端に、東大理Ⅲレベル(当社比)の難関になってしまった感じ。


 ステーシーは決して、少女を切り刻むだけの単なる血まみれスプラッタではないのよね。そこには悲しみがあり、切なさがあり、そして苦悩がある……そう、壊れそうなものばかり集めてしまうような、繊細さが在るのです。

 かと言って、繊細なものだけを集めていたのでは、オーケンのテイストなど醸せるはずもない。そこには不条理な笑いがあり、ダサかっこ悪さがあり、斜めからのほほんと俯瞰する視点があるのだから……。


 巧くできているかどうかは判らない。

 けれども、俺が持てるチカラのすべてを、この小説に注ぎこみました。二回も延長してもらった締切の、ギリギリ五分前まであがき続けたよ。

 オリジナルのステーシーに通じるものを、少しでも感じとってもらえたら嬉しい……のだけれど、まぁ、小難しいことはさておき、単純に楽しんでもらえると作者としてはいちばん嬉しい。


 でもこの話、血まみれグチョグチョだし、JK百合でグチョグチョだし、兄妹ラブでグチョグチョだし……なんかもう全編グチョグチョしっぱなしの狂った物語だから、楽しむという表現が適当かどうか判らないんだけど……まぁいいじゃん。とにかく楽しんでおくんなまし。(突然の郭感)


 おそらく文学フリマ東京では、会場入りすると思います。当日参加される方は、ぜひブースにお立ち寄りくださいませ。タイミング良ければ、執筆陣みんな居るかも?


 文フリ東京で、ボクと握手!(何だそれ)

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