第8話 便利機能…です?


「エアって何が出来るの?」


知識が見れるのは分かるけど他に何も出来ないとかじゃない気がする。


『よーく見るですよー!攻撃スキルの欄!』


エアにそう言われて見てみる。


――――――――――――――――――――


〈攻撃スキル〉

全属性魔法Lv1


――――――――――――――――――――


んー??どういう事?


『仕方ないですですねー!最初は表記が違ったんですぅー!属性が全部書いてあったはずなのですよ!!』


そうだったっけー?まあエアが言うならそうなんだろうけどさ。


『私のことをそんなに…きゃ♡』

「はいはい。で、表記を見易くしてくれたってことでいいの?」

『ですですー♪』


なかなか便利な機能を持っていらっしゃる。

でもこれってレベル一緒だからこそ使えるやつだよね。


『痛いとこをつきますですねー!

でもでもー!フィアちゃんはレベルとかいっきに上げる派ですです?』

「よく分かってるね〜。私はレベルとかステータスはある程度溜まってから振るかな。」


ってことはこの表記は超使えるってことね!


『まだステータスとか上げないです?』

「まだ全然溜まってないからね。」


その為にはまずレベル上げしてポイントを貯めなくっちゃね!

はて、レベル上げはどうすれば出来るんだ?


『エアちゃんにお任せですぅ〜!』

「説明してくれるの?ありがとう。」

『はいです!頑張るですよぉー!』


・­­






――――――――――――――――――――


エアが教えてくれた方法は3つあった。


まず1つ目は、普通に動物や魔獣を倒して経験値を稼ぐやり方。

これはこの世界で主に冒険者と呼ばれる人に当てはまるもの…らしい。


2つ目は余りいい目で見られないが、経験値が稼げるアイテムがあってそれを買う。

アイテムは高額になるので、貴族のお遊び冒険者等の資金力のある人達がやるらしい。


3つ目はそこまで高レベルになれないが、歳とともにある程度…まあ、高くて50くらいまではこれで上がるらしい。

農家や平民等、冒険者以外はこれに当てはまる…と。



「いやいや、断然1つ目でしょ!

私、基本面倒なことは嫌いだけどゲームのレベル上げはボス周回とか何回でもできるし」

『そう言うと思ったですよ!なので便利なスキルをピックアップしてあるですです!』


なんと!エアは例の神より優秀だわ!


「なになに〜?どんなスキル?」

『ステータス画面をご覧下さいですです!』



――――――――――――――――――――


【☆エアちゃんセレクト☆】


〈補助スキル〉

マッピング(pt50)

レーダー(pt25)

マップピン×1(pt10)


〈特殊スキル〉

マジックバック(pt50)




――――――――――――――――――――


おおー、最初にこんなのあったっけ?

ほぼ全部見たと思ったけど…。


『多分最初からあったですよー?』

「まあいいや。3つはわかるけどこのマップピンってのは?」

『スキルマッピングに目印としてピンが打てるです!何かあった時に便利なのです!』


ふむふむ。ピン以外は便利なだけに取るのに必要なポイントも多いな…。


『今のままではポイントは足りないのです』

「うん、レベル上げしなきゃね!」

『ですです〜♪』


その為には外出の許可を貰わなくてわ!


魔獣倒しに行くなんて言ったら止められるしなんて言って行けばいいんだろう…?


『遊びに行くでいいと思うですよ?』

「あ、そうか!そうだね!」


明日、お母様が帰ってきたらお願いしようかな。お父様の方が聴いてくれるかも…。










  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る