第2話 3つの世界から1つ


神(まあ自称は取ってやろう)が出てきた3つの世界はそれぞれ、


1、転生モノで1番オーソドックスな、魔物等が居る『剣と魔法の世界』

これまたオーソドックスな中世ヨーロッパ風


2、魔物は居ないが宇宙からの侵略者っぽいのが居る『科学技術と機械の世界』

因みにここの技術は現代より数世紀進んでいるであろう物らしい。


3、今の地球と同じくらいの技術進歩具合だが異能力者がゴロゴロ居る『異能の世界』

ここの時代風景はやっぱり現代風らしい。

しかし異能のせいで命の危険度が高いと。


「どの世界が良い?普段は適当に振るんじゃが今回はこちらのミスじゃ。選べるぞ?」


うーん、取り敢えず2は無しで。


1と3の命の危険度はどちらの方が高い?


「ふむ、どっちもどっちじゃのう…。1にも盗賊等も居るからのう…。」


なやむなぁ。てかそもそもさ、私からしたら魔法って言っちゃえば異能力じゃない?


「地球には魔法はなかったからのう。」


因みに私は異能や魔法、剣などの武器の腕前はどんな感じになるんですか?


「何かにチートが付くことになると思うぞ?」


何かって何ですかはっきりしないですね。

やっぱり自称神何じゃ…?


「そうでは無い!チートが付くかどうかはその者個人の魂の器に関係するのじゃ!」


魂の器に関しては分からないんですか?


「神でも出来ないことはあるんじゃよ…。魂の器がいい例じゃ。」


なるほど。

私がそれぞれの世界に産まれるまでどうなるか分からない…と。


何も無しとかは有り得るんですか?


「それは無いと思うぞ?」


思うってなんです?断言しないんですか?


「うぬぬ、何も無しは無いのじゃ!」


言質取りましたよ?

何も無かったら加護でも何でもいいから付けてくださいね?


「分かっておるわ!加護は初めから付けるつもりじゃったし!」


それならそうと言っておいてくださいよ。

因みにどんな加護か選べるんですか?


「まあ、選べるが…」


それなら安心です。要らない加護付けられてもアレですしね。


「して、どの世界にするのじゃ?」


1ってスキル的なのあります?

MP、HP概念とか耐性とかパッシブみたいなやつ。


「あるぞ?」


自分でそのステータスの確認はできますか?


「…一応お主のみできるようになっておる。それとお主の仲間になった者達のも見れるようにしておこう。」


それって逆に不便そうですね?


「うぬぬぬ、儂にどうしろと言うのじゃ?!」


いや、別に?不便そうと思っただけでその能力は有難く受け取りますよ?


「儂はお主が恐ろしいわい…。」


ひどいこと言いますね…。


まあどうでもいいです。

転生先の世界は、1の『剣と魔法の世界』にします。


「了解じゃ…。何か要望はあるか?」


どんな要望までなら通りますか?

それを先に行ってくれないと困ります。


「そうじゃのう、例えば………。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る