第10話『アルバム』
「お兄ちゃん、古いアルバムが出てきました」
「へえ、父さんが撮ったやつかな。見せて」
「うわ、俺の小さいころの写真ばかりだ」
「これとかははだかですぞ」
「手ブレしてるからいいけど、あんまりまじまじ見ないでな」
「まじまじ……」
「やめなさいって」
「やはり小さい頃のお兄ちゃんはかわいいです」
「それにしても、お前の幼いころの写真がぜんぜん無いな」
「……気づいてしまいましたか」
「お前まさか、義理の――」
「撮影者がわたしです」
「何歳から俺撮ってるんだよお前は」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます