「迷宮」という残酷で理不尽な場所で悲惨な目に遭いながら、今日を生き足掻く。主人公がしっかりイカれてて、しっかりしぶとい。 チートというものはなく、本当に少しずつ強くなる。 物語展開、心情描写が秀逸なので、感情移入しやすい。
壊れそうになる。
いつか終わる隣り合わせの灰と青春。灰で終わるか青春が終わるか。キミにもらう温かい温もり、明日への糧に生き抜くために。辺境生まれ迷宮育ち、この街の悪そなやつはだいたいトモダチ。
ウィザードリィ好きにはたまらない小説。随所に作者のウィザードリィ愛が感じられて、あのゲームが好きな人間の琴線にビンビン触れてくる。登場人物はみんな泥臭く、そしてみすぼらしい。持たざるものたち…続きを読む
乾きと湿り気、冷たい血と温かい涙、凍るような目つきと優しい笑顔が物語のなかで同居し混じり合う素晴らしい作品。さっきまで隣で喚いていた男が、今朝は同じ布団で寝ていた女が、愛おしく感じた友…続きを読む
夢なんかない、希望なんて語らない、魔法は大して役に立たない、あるのはひたすら意思と覚悟。奴隷の身分で、小金を稼ぐために魔法を覚えさせられ、わりと人が死ぬ職場(迷宮)と家(物置小屋)を往復する主人…続きを読む
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