献立って何?


 どうも。アルバイトで深夜勤務を始めたのですが翌日の日中が眠くてヤバいです。早いとこ慣らさないとですね……。

 おかげで趣味カクヨムに割く時間を取れず自主企画は二度も期間を延長し、貴重な本作品のフォロワー様まで減る始末。情けない限りです。



 さて、今回は献立について。


 誰もが耳にするタイミングとしては、小学校の『給食献立表』でしょうか。献立を立てる(頭痛が痛い感じですね)と言うと、メインや付け合わせを考えて、お盆やテーブルの上にどんな料理を並べるのかを考えることを指します。



 ……と、そう考えると難しいので、もっと認識を落としましょう。


『美味しい食べ合わせ』


 ひとまずこれでOKです。



 どうでしょうか。給食でカレーの時に、一緒にヨーグルトや漬物のようなものが並んでいませんでしたか? 反対にカレーとシチューは同時に食べませんよね(食べる方がいらっしゃったらすみません)。


 献立ってつまりそういうことなんです。


 栄養士さんに怒られてしまいそうですが、ハンバーガーとポテトとコーラという考え方も立派な献立だと私は思います。案外既にやっている方も多いかもしれませんね。



「じゃあ今更学ばなくても良いんじゃない?」と思うやもしれませんが、だとすればわざわざ書いていません。ちゃんと自炊に活かせるような面があるんです。


 ここは焦らず先に、献立をたてる力『献立力』(造語です)のトレーニングについてから話しましょう。理由は自ずと見えてきますから。



STEPワン プラスワン思考

 なんだかワンワン言ってますが、やり方は簡単です。まずは普通に食事を作ります。そこで食卓を眺めて、『ここにもう一品付け加えるなら』と考えるんです。

 例えばご飯を炊いて野菜炒めを作って、そこに卵スープがあるとどうでしょう? 野菜炒めでご飯を食べ、卵スープでさっぱりさせる。そんな道順が見えてきませんか?

 イメージすることに慣れたら次は実践してみましょう。初めは納豆のパックや漬物を買っておくだとか、インスタントの味噌汁だとかでも構いません。これができるようになると『複数の料理を同時に調理する』『食卓のバリエーションが増える』『食材の相性がイメージできるようになる』というメリットがあります。食材の相性が理解できると、ただの炒め物にもうひと食材足すだなんて芸当もできるようになりますよ。

 しかし食卓に何をプラスワンするか、最初はわからないかもしれません。そんな時に心強いのは『外食』です。……諦めろという意味ではなく、レストランなんかのメニュー表を見ると、○○セットだとかが写真付きで載っていますよね? アレを真似ちゃいましょう。ご飯のプロが合うと判断したメニューですから絶対です。お弁当を真似てみるのも良いですね。


STEP② バランス調整

 献立は美味しい食べ合わせだと言いました。それならばハンバーグと豚カツとオムライスとカレーライスとラーメンとケーキと、とにかく好きなものを並べれば良いんでしょうか? ええ、もちろん違います。そんな食べ方をすれば翌日に胃もたれどころか人生半ばにしてベッドの上で管まみれでしょう。作るのも大変ですしやめましょうね。『お子様ランチ』は特別な日に食べるからワクワクするんです。

 冗談はさておき、献立にはバランスも必要です。家庭科の教科書で『一汁三菜』だなんて言葉を聞いたことはありませんか? 『食事には主食(ごはん)と主菜(メインディッシュ)がひとつと副菜(付け合わせ)がふたつ、それに汁物があるのがバランス的に良い』という考え方です。先ほどの野菜炒めに卵スープは一汁一菜になるわけですね。自炊、それも一人暮らしだと何品も作るのは大変なので、二菜や一汁一菜でちょうど良いかもしれません。

 ある程度慣れたら体のことも考えてみてはいかがでしょう? 野菜が足りてないな、最近目が疲れるからビタミンAを摂ろう、貧血気味だから鉄分を摂りたいな。料理は体を作るものですから、そういう気づかいはダイレクトに反映されます。風邪の時にチゲ鍋を持って現れるファンキーな親御さんにはならないでくださいね。

 これもまた『料理のレパートリーが増える』『食材に詳しくなる』『健康管理に役立つ』というメリットがあります。好きなものだけを食べ続けて早死にするよりは、たまの贅沢にとどめて長く色んな料理を楽しみましょう。もしかするとあなたが死んだ翌年に激ウマレシピが開発されるかもしれませんよ?


STEP③ 誰かに作ってあげる

 これは少し応用編といいますか、相手が居る場合ですね。私は実家暮らしで母が働いているので、帰ってくる時間に合わせてご飯を作っていたりします。家族はもちろん友人や恋人など、近しい人にあなたが考えた献立を実際に作って振る舞ってみましょう。

 特に普段から料理をされるような方や好き嫌いがある方を相手にすると効果大です。あなた一人だと献立は一方向からの評価しか受けられませんが、別の人の視点で見てみたり制限(嫌いな食べ物)がある中で献立を考えるのは良い訓練になります。ウチの母はゴマが嫌いなのでなかなか食卓には並べません。喧嘩した日にはメインディッシュにゴマを使ったりしますが……まあほどほどにしてあげましょうね。

 それに美味しいと言ってもらえると純粋に嬉しいです。次に料理をするための原動力になります。



 さあどうでしょう。


 献立という制約ができることにより、いつもは炒め物ばかり作っていたけど和え物に挑戦してみよう……だとか、あの食材や調味料を使ったことがなかったけど相性が良さそうだから試してみよう……だなんて、あなたの自炊の幅や知識はグンと広がります。

 たこ焼き屋さんでバイトしてもパスタのレシピは上達しません。逆もまたしかりです。可能性が広がってそれがスタンダードになれば、あなたの調理スキルは瞬く間に成長していくでしょう。


 それに、私は単純に食べるのが好きなので献立を考えているだけでも楽しいんです。味をイメージして組み上げて、実際その通りに成功させて喜ぶ。そんな楽しみ方もあるんですよ。



 あなたは今日の晩御飯、または明日の朝ごはんのメニューは決まってますか?


 さあ、そこにプラスワンです。




 献立に関しては以上です。


 冒頭でも述べましたが、更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

 バイトも自主企画も完全に自己責任でございます。


 しかしながら、全て捨てたくないという強欲な思いも私の中に有ります。どうか待っていただけないでしょうか。



 次回更新の内容は先延ばしにしていた『盛り付け』です。

 月イチ更新にならないよう急ぎます……!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る