第6話堕落、暗室、最後の言葉2018.02.24

その瞬間を保存する。

それに魅せられて、私はこの世界に足を踏み入れた。

暗室での作業は、それを今に甦らせるもの。ただ、それが浮かび上がるのを待つ。

堕落した毎日とは違う、一瞬の喜び。

それは、その時とは違う最後の言葉として蘇る。

ああ、切り出された恐怖と絶望が、こんなにも私を熱くする。

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