第11話 瘴気に覆われた世界、それは今の地球(笑い)

「魔界より瘴気をまとった魔物が侵入してきただと!」

「そうです、大量の魔物が我々の領域に入って村人たちは瘴気に侵されて次々と倒れております」

「なんということだ!宰相!至急対策を!!」

「はっ」

これ、どういうシーンだと思います?

実は古生代で嫌気性菌を好気性細菌が駆逐し始めた頃の地球の話なんですよ。


えっとですね、嫌気性菌にとって光合成で発生した酸素は猛毒です。つまり「酸素=瘴気」なんですね。しかも「酸素=瘴気」をとりこんでより活動的になった生命=我々好気性の生命は嫌気性菌からみると「瘴気をまとった魔獣」そのものなんですね。


そういう歴史をざっくりと見ていると「別に魔獣に覆われて魔族が支配してもいいんじゃね?より活動的な生命体が非活動的な生命体を駆逐した結果が今の地球なんだし・・・」等と考えてしまうボクっていけない子ですかね。げははは。


もちろん今でも嫌気性菌は海底や地底に大量に生息していて、全地球の生物由来の炭素の大半が嫌気性菌だという説もあるらしいんで別に彼らも絶滅しているわけじゃないし。


これを異世界ものテンプレに引きつけて再解釈するとやはり地球をすててスペースコロニーに行くしかないっすよ。地球なんて狭い狭い。

しかし異世界ものって頑なに「地上、地球」にしか舞台がないのが不思議なんですよねぇ。ライト兄弟が飛行機作って70年で月まで行けたのに・・・・


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