”ユズル”という名前の意味を、わたしはしってる

naka-motoo

その1

「文芸部員です」


 わたしの属性は様々あるけれども、学校の中で自己紹介する場面では必ずこう告げる。

 学校の外では、


気良けら高校2年生です」


と言う。更にもっと拡散したほわほわした集団の中では、


「女子高生です」


と敢えて言ってみる。当たり前だけれども、面と向かっての紹介の場面では、


「高校生です」


と言う。ぱっとしない容姿ではあるけれども、一応、”女である”、ということは万人から認識してもらえるようなので。

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