第14話無気力と自傷行為

中学校3年生になり、クラス替えがあった。

Bちゃんと同じクラスだった。

美嘉ちゃんもいる。


2年生の時に仲良くしてた友達とは別々のクラスになった。



もう学校行きたくないなぁ。

でも、家にもいたくないし…。



笑顔でいるのも疲れた。

今まで、八方美人と言われてきた。


だけど、あんまり皆と喋らないようにしよう。

1人でいた方が気を使わなくていいし…。


何より、何もやる気が起きない。



家でも、クラスでも部活でもほとんど誰とも話さなくなった。

毎日のように、今すぐ消えていなくなりたいと思っていた。




学校が終わり家に帰ると兄からの暴力と暴言が続いていたからだ。



昔から、兄は暴力的ではあったが抵抗したり、言い返したりして喧嘩みたいな事だったと思うし、一緒に遊んだり優しい所はあった。



でも中学2年生からは、人が変わったようにいつも殴られたり、首を絞められたりした。


私が大切にしていた物を破かれたり、壊された時は、本当に心の糸が切れて絶望感に苛まれ、その時はすぐに家を飛び出した。



それからは、自分の目から見える物、全てスモークがかかってるように見えていた。


中学3年生の時、いつものように殴られ、蹴られたり首を絞められたりしていた。

兄「今すぐ、ここから飛び降りて。」

窓を開けて飛び降りるように、命令してくる。



本当に飛び降りようかな?

楽になりたい。

疲れた…。



でも、もうすぐでバレーボールの最後の大会があるからと思って飛び降りる事はしなかった。



母は見て見ぬ振りをしたり、言っても何もしてくれない。

「口答えするからでしょ?」

「お兄ちゃんは反抗期だから、我慢して。」



私が悪いの?

私はいない方がいい。

生きてる意味ない。



自然とカッターを手に持って、自分の腕を切っていた。


切っている時は痛みは感じない。

一瞬だが、ホッとする気分になる。


誰かに見られたり、バレたくはなかったから、同じ所を何回も切りつけて、自分の心を保っていた。




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