わたしの心も渇いていたのかもしれない

筆者の別作品「ルーシーは笑わず、ただ数える」に謎の巫女が出てくるのにこのキャラには作中触れないなぁと気になっていたら、こんな形で違う世界が広がっていたとは。。。

読んでいて、ルーシーと繋がると思わず声を上げてしまいました。

この筆者の遊び心が感じられる作品は個人的好きです。

増黒さんの描く作品は人の根本のような芯の食った問いかけが多くて共感し易く、考えさせられるものが多い。

現代に焦点をあてた今回の物語。

日本はこんなに豊かで、平和で、満ちたりているはずなのに、流れる人の心はいつも願い事ばかり。

「皆、渇いているわ」

咲耶がその台詞を吐くたび、読んでいる自分に問いかけられているような気がしてならない。

渇いている方、ぜひ読んでみて下さい。

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