応援コメント

番外編1 母娘」への応援コメント


  • 編集済

     ここにも男女の理想形を見た思いです。

     「この子のために奔走する君を見ていれば分かったよ」なんて、ポールは妻であるスザンヌをよく見ている証拠です。
     妻をよく見て理解を示す、夫としての愛が溢れています。

     スザンヌも大きな声で養女にしたいと頼むのではなく、母乳をもらいに走り回って気持ちを伝える(本人はそこまで考えていなかったと思いますが)なんて、奥ゆかしくあって行動力のある妻でした。
     仲の良い夫婦といえど、なかなか、こうはいかないでしょう。特に夫の方が……。

     また、ビアンカを抱いた姿に、「私がそれまで見たスザンヌの中で一番美しかった」との最上級の言葉、愛と希望と、子供が授からないというそれまでの苦悩が、全て重なって美しい姿として、ポールには羽ばたいて見えたことでしょう。
     こんな嬉しい言葉に、スザンヌ・ビアンカ以外の人、読者も含め、その人たちの心も温まったことと思います。
     娘の結婚という大きな節目を祝う贈り物に、とてもふさわしい言葉だったと思いました。


     そして、また、絵が登場します。(写真がない時代なのでしょう)
     本編に登場した絵とは、また別の感動がありました。

     自らが描いたということ、家族と、一番美しいと感じた妻(ビアンカもいますが)をモデルにしているということ、時間に乗って流れゆく家族の形が、その瞬間としてきれいに切り取られたようで、その時その時の深い愛情を感じました。

     女性なら、こんな男性と出会いたいと思うことでしょう。
     まさに、理想形でした。


     さらに、それらの絵をポールが大切に抱えて持ってくる。手持ちと言う配慮に合間妹子様の細やかな表現が、憎いくらいに活きていました。



     クロードの『お嬢さんを下さい』と深く頭を下げた行動も嬉しいのですが、本編に主(しゅ)がありますので、ここでは省略いたします。



    作者からの返信

     ビアンカの両親の思いは本編で伝えきれなかったような気がしていたのでこうして番外編にしました。ビアンカ、本当にいい家族に恵まれました。

     私もこうして恋愛ものを書いていますから、主題は夫婦間、恋人の愛情なのです。しかし、親子や兄弟間の情愛、家族愛をちょこっと挟むのが好きなのですね。特にこのボション一家はとても素敵な家族です。心が温まりますね。

     ポールは送り出す娘に最高の贈り物をしました。この二枚の絵はどんな高価な物品にも代えられませんね。この二枚の絵にまつわる家族とボション夫婦の思い出は永遠に皆の心に残ることでしょう。

     クロードの身分とか地位ではなく、彼自身の人柄をボションの両親がビアンカの夫として申し分ない、もったいないくらいの人だと認めたところも私は好きなのですね。

     この番外編の話は私もお気に入りなのです。暖かいコメント、ありがとうございました。

  •  ふたりがあっさり結ばれたことに「ええ⤴」なんて思ったりもしてたのですが、生い立ちや状況的な苦労と合わせれば、当人たちは揺ぎ無く結ばれて良かったなって思えます。
     この両親に育ててもらえたことがビアンカにとって最大の幸運だと思います。

    作者からの返信

    奈月さま ここまで読んで下さってコメントもありがとうございます。

    この二人、出会ってからの進展が早いです。それは作者の希望でもあります。それまでに長い年月を経て紆余曲折があったから、早く幸せになってほしかったのです。

    ボション家の皆は暖かくて、書いている私もいつも優しい気持ちになれます。素敵な家族に出会えてビアンカは本当に良かったですよね。スザンヌとポールも、養女のビアンカに加え実の子供三人にも次々と恵まれ賑やかで幸せな家庭を築くことが出来ました。

    編集済
  • とっても甘くて素敵なお話でした。
    クロードを一途に想うビアンカが可愛かったですし、クロードの『あんた誰⁉』って突っ込みたくなるような溺愛は見ていて終始ニヤニヤしっぱなしでした。
    二人のラブラブっぷりも良かったですが、本編途中や番外編で書かれていた家族愛もそれに負けないくらい良かったです。
    ボション家、そしてクロード。元々の生い立ちは決して良いとは言えなかったビアンカですが、最高の家族に恵まれたのだなと思います。
    自分も歳なのかすっかり涙腺が緩んでしまいました。

    作者からの返信

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    この作品の主題は運命の恋ですが、私はそれと共に親が子を思う強い愛情もどうしても入れたかったのです。特にビアンカのボション家は愛情に溢れた家族ですよね。彼女とは血も繋がっていないのに。それに一度夏休みにボション家を訪れたアメリも家族の一員のように過ごせて、帰り際に泣いていました。

    私はいつも恋愛ものを書いていますけど、時々どうしても主人公よりその親や兄弟の心境になってしまいます。