自分の世界はお面の内にあるのか外にあるのか
少女が迷い込んだのは、夏祭りの屋台通り。だけどここは……どこかがおかしい。「お前、いつからここにいる?」そう声をかけてきたのは、狐の面をかぶった少年。彼に名前を聞かれた少女は、さくらという名前を応…続きを読む
歳をとるにつれて色んなことを忘れたりするわけですが、それは記憶だけじゃなくて、子供の頃はたしかに感じていたはずの、しかも友達と一緒に共有していたはずの感覚ももう思い出せなくなっていることに気づきます…続きを読む
多くは語らない。ただ異界にあるものは、顔を誇示し続けるか、その顔を異界のものとして隠さないといけない。
祭の日の夜は、光と闇が溶けあう時間。まして鳥居の先にあるお堂付近であればなおさら……。ハレとケの混ざり合う空間で、子どもたちは彼我の境をさまよう。とても幻想的な物語です。
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