XVII; The Star


<逆位置; 不協和音 周囲との断絶 不信>



 土曜日の朝に嶋中優子の母親から電話があって、うちのお母さんが電話をとる。


「ええ、そういうことなら全然、大丈夫ですよ。うちはもとからひとりっ子ですし、賑やかになっていいですわ。ええ、ですからお気になさらずに」


 お母さんが愛想の良い声でそう返事をしているのが聞こえてきた。


 まだ嶋中優子の両親は今夜眠る場所も決まらないままその日暮らしをしている状況らしくて、もうしばらくの間、嶋中優子を預かってもらえると助かるという話らしく、お母さんはそれを快諾する。


「すいません、ご迷惑を掛けてしまって……」と、恐縮する嶋中優子にも、お母さんは「いいのいいの、気にしないで。優子ちゃんみたいないい子なら、いつまで居てくれても全然迷惑なんかじゃないから」なんてことを言う。わたしの意向は最初から鑑みられない。


「悪いのは、優子ちゃんの家に火をつけたどこかの頭のおかしいやつで、優子ちゃんじゃないんだから。困った時はお互い様よ」

「ありがとうございます!」


 嶋中優子は、さっきまでの恐縮具合が嘘みたいに、明るい笑顔でそう答える。わたしの家の中で、だんだん我が者顔で振る舞うようになってくる。


 いや、我が者顔と言っても、別に我儘になるとか横柄になるとかではないのだけれど、たとえば勝手に台所に立って、適当なグラスを出してわたしとお母さんに飲み物を用意してくれたりする。それじたいは、全然悪いことじゃないはずなのに、わたしはなんだかそういうところが引っかかる。嶋中優子がお客さんではなく、家の住民になってきていることに戸惑う。


 もともと、お母さんのいない昼間の我が家は、ひとりだけの気楽なわたしの城だったのだ。嶋中優子は決して悪い子ではないんだろうけれど、誰かが四六時中一緒にいるという状況じたいが、なんだか自分だけの場所が浸食されていくように感じられて、わたしはちょっと居心地が悪い。


「睦深も、せっかくの夏休みがひとりきりじゃなくて、寂しくなくていいわね」と、適当なことをお母さんが言う。わたしも、表面上は「そうだね」なんて返事をして、話を合わせてしまう。


 正直、わたしはそろそろ嶋中優子が出ていってくれないかなと思ってしまっている。いまは、誰にも邪魔されないひとりの時間を持ちたいと考えてしまっている。


 わたしの性格が悪いのだろうか。


 困ったときはお互い様。それはたぶんその通りで、お母さんが言っていることはなにも間違えていないのだろうけれど、でも本当にそう思っているのなら、お母さんは嶋中優子だけじゃなくて、嶋中優子の両親だってまとめて泊めてあげればいいのだ。けれど、そうはしない。嶋中優子だけじゃなく嶋中優子の両親までうちに身を寄せるようになったら、自分がやりにくくなるのをお母さんは分かっている。対等な立場でない子供の嶋中優子だけなら、お母さんにはそんなに大した影響はないから滞在を許しているだけだ。


 でも、お母さんには大して影響がなくても、わたしには結構な影響がある。それは、お母さんは自分にはできないことをわたしに対して要求しているということにはならないだろうか? わたしは自分がなにか不当な目に遭っているような気がするのだけれど、うまく言語化することができない。ひょっとしたら、本当にわたしの性格が悪いだけなのかもしれない。


「そういえば、キミヤくん大変なことになっているみたいね。怖いわ」


 小さい頃は、睦深もよく一緒に遊んでいたのに。お母さんは嶋中優子が入れてくれたアイスティーを飲みながら、そんな話をする。嶋中優子も「わたしも、久保塚くんは身体は大きいけれど、大人しい人だと思ってました。人は見かけでは分からないものですよね」と、適当にお母さんに話を合わせる。


 世間では、キミヤは公園で遠藤正孝たち六人を相手に派手に喧嘩をして全員叩きのめした後で、そのままわたしの家のほうまでやってきて幸田義男もボコボコに殴りまわして瀕死の重傷を負わせたというストーリーになっていて、たんにキミヤが気の触れた暴力的な男の子だったっていうことになってしまっていて、そもそも遠藤正孝たちの件と幸田義男の件は短時間のうちに連続して発生したというだけで全くの別件だとか、その両方にキミヤが居合わせたのもただの偶然だとか、キミヤが遠藤正孝たちをボコボコにしたのは遠藤正孝たちのほうから襲ってきたからで、それも仮にキミヤひとりだったらそこまではしなかったのだろうけれど、その場にわたしと嶋中優子も一緒に居たせいで、わたしたちふたりを守ろうとしてキミヤは過剰に応戦したのだろうとか、そういったディティールはすっかり抜け落ちてしまっている。


 幸田義男にしたってキミヤが駆けつけた時にはわたしに馬乗りになって包丁を突きつけていたわけで、それは本来、問答無用でぶっ飛ばされたとしても文句は言えないシチェーションのはずだ。キミヤは幸田義男からわたしをなんとか守ろうとしてくれただけなのだ。たぶん。


 キミヤはたんに暴力的なわけじゃなくて、誰かを守るためなら暴力も厭わないっていう、そういう話なのだと思うし、幸田義男をボコボコにしたときにはキミヤもたいがい遠藤正孝たちにボコボコにされてしまっていて、正常な状態だったわけじゃない。ピヨッてしまって、いろんな判断の機能が低下していたのかもしれない。


 けれど、世間の人はそんな込み入った事情の仔細までは気にしてくれない。


 キミヤが遠藤正孝たち六人も幸田義男もまとめてひとりでボコボコにしてしまったのは飽くまで結果論で、キミヤはただ降りかかる火の粉を振り払っていただけで、本来はキミヤのほうこそが被害者のはずなのだけれど、でも火の粉を払うキミヤの力が強すぎて、結果として遠藤正孝たちをボコボコに返り討ちにしてしまったから、キミヤのほうが加害者で遠藤正孝たちが被害者ということになっていて、まず最初に棒を持って複数で襲い掛かってきた遠藤正孝たちはあまり怒られない。


 状況に味方されて、好き勝手に暴れてもあまり怒られないというのはいつもの遠藤正孝だ。物語が、物事の流れが、遠藤正孝に味方をしている。


 いま、わたしたちが乗せられてしまっているこの悪い物事の流れこそがムルムクスなのだとすれば、遠藤正孝は完全にムルムクスを味方につけている。


 人は自分が見たいものだけを見る。分かりやすい物語は複雑な事実を駆逐する。

 人は、それぞれ別の物語に生きている。


 でも、せめてお母さんには、キミヤのことをそんな勝手な思い込みで判断してもらいたくなかった。世間のその他大勢と同じように、浅い理解で適当なことを言ってほしくなかった。世間の全然知らない人たちが憶測で好き勝手にものを言うのは、そりゃあ腹は立つけれど、でも見ないように、聞かないようにしていればなんとかなるけれど、でも、お母さんは同じ家に住んでいて、こうしてたまに顔を合わせることもあるから、無視していればどうにかなるってものじゃない。けれど、わたしはキミヤの名誉を回復するためにお母さんになにか言い返すなんていうこともできずに、ただ押し黙ってしまう。


「それじゃあ、お母さんはそろそろ出掛けるけど、最近物騒だから、あまり外をウロウロしてちゃだめよ。ちゃんと鍵をかけていてね」


 土曜日だというのに、お母さんはそう言い残して昼前には仕事に出る。もちろん、母子家庭の我が家はお母さんが外に働きに出ないことには経済的に成立しないし、お母さんが外でバリバリ働いてバリバリお金を稼いでくるタイプだからこそ母子家庭でもなんとかなっているわけで、そのことに対して文句を言うのはお門違いだっていうのはわたしも分かっているから、なにも言わない。


「睦深ちゃん、飲み物のおかわりいる?」

 お母さんが出掛けてしまってふたりきりになると、嶋中優子はますますわたしの世話を焼きたがるし、わたしの呼び方もいつの間にか佐鳥さんから睦深ちゃんになっている。当たり前だけれど、わたしお母さんも名字は「佐鳥さん」だから、佐鳥家においてわたしを佐鳥さんと呼んでしまうと、わたしのことなのかお母さんのことなのか混乱するという極めて実際的な事情もあるのだろうけれど、わたしはなんだか、段階を飛ばして距離を縮められているような気がして、すこし違和感を覚えてしまう。


 嶋中優子は家が燃えてしまって困っていて、わたしはそれに対して助けの手を差し伸べるのはやぶさかではないけれど、でもそれは別に、わたしが嶋中優子に対して特段の好意を持っていることを意味しないし、わたしと嶋中優子が他の人に比べて仲が良いということでもないのだ。わたしは相手が嶋中優子でなくても、困っている人がいれば可能な限り手助けしてあげたいと思う。それだけの話だし、手助けをするのも、飽くまで可能な限りにしておきたい。


 わたしはちょっと放っておいてほしくて、「ううん、別にいい」と、返事がぞんざいになってしまう。嶋中優子は拒絶の気配には敏感で、わたしがそういう態度をとるとすぐに「ごめん……なにか気に障ったかな……? ごめんね、わたし、あんまり気が利かなくて」と、いつもの卑屈な態度に戻ってしまう。


 嶋中優子のそういう態度を見ていると、ああ、人の加虐性を加速させてしまうタイプというのは実際にいるんだなと、少し思ってしまう。いじめられる側にも問題があるんだぞ、みたいな論調は基本的にはわたしはぜんぜん好きじゃないし納得もできないんだけれど、じゃあ実際にはそういう要素が全くないのかというと、そういうこともないのだろう。


 加虐性を刺激されてしまったわたしは「キミヤはさ」と、嶋中優子に言う。


「たしかに身体が大きくて力も強くて、あんまり喋らないからなに考えているのか分からなくて、ちょっと怖く見えてしまうところもあるだろうけど、でも元から暴力的な人間ってわけじゃないし、そもそもわたしと嶋中さんを守るために仕方なく応戦したわけじゃん。まったくの他人ならまだしも、そのキミヤの暴力に実際に守られた立場である嶋中さんが、キミヤのことをあんな風に言うのは、フェアじゃないと思う」

「あ……うん。ごめんなさい。そうだよね。あれは、わたしや睦深ちゃんを守るためだったんだよね。久保塚くんは、優しい人だと思うよ。感謝しないと」


 わたしに抗議されると、嶋中優子はすぐにわたしに同調するけれど、その言葉はなんだか薄っぺらくて表面を上滑りしていく感じだし、それに、キミヤのことを優しい人と言われると、それはそれでわたしもなにか違うと思ってしまう。けれど、わたしはそれ以上はなにも言わない。どれだけ言葉のやり取りを重ねても無駄な予感がひしひしとする。


 嶋中優子の言っていることは、別に嶋中優子の意見というわけではなく、ただその場その場で他人に阿った言葉を吐いているだけなのだ。意見ですらない言葉に対してどんな意見を投げかえしたところで、どこにも辿り着かないだろう。


 嶋中優子には自分の意見というものがなくて、他人の意見に同調することを最優先に考えて、人に好かれようとばかりしている。返答にはなにか正解があるのだと思っていて、それを探り当てようとしてばかりいる。そのくせ、人の意見や感情の機微を見抜くことが苦手で、人に好かれることが致命的に下手くそだから始末が悪い。


 生きづらそうな性格だなとは思うけれど、わたしには嶋中優子のそんな性格を直してあげたり、合わせて付き合ってあげる義理もない。


 昼過ぎに、病院にキミヤのお見舞いに行くことにした。嶋中優子もついてきたがったけれど、断った。そもそも、嶋中優子とキミヤはここ数日で面識はできたものの、もともとは微妙な間柄でお見舞いに行くほど親しかったわけでもないし、本心からではないとはいえ、お母さんと一緒になってキミヤの陰口を叩いていた人を連れて行きたくはない。


 遠藤正孝をボコボコに撃退したキミヤだったけれど、やっぱり棒とか棒とかバットとかを持った六人を相手にして無傷というわけにはいかなくて、包丁を持った幸田義男に襲われているわたしのことを助けにきてくれた時点で左の肩は脱臼していたし、肋骨も何か所か折れ、顎の骨が割れているという満身創痍の状態だったのだ。顎が一番の重傷で、警察に確保された後、そのまま病院に搬送されて入院することになった。


 キミヤが傷害罪で警察に身柄を拘束されることになるのは確実らしいけれど、まずは入院して怪我の回復を待ってからという流れになるらしく、病院に入院している間は普通に面会もできるらしい。


 病室の前にひとり、警察官らしき人が待機していたけれど、別にお見舞いを止められたり身元を確認されたりすることもなかった。被疑者とはいえ、病院にいる間は一般の入院患者と同じ扱いということのようだ。


「ごめんね、キミヤ。わたしのせいで、こんなことになっちゃって」

 わたしがそう言うと、キミヤは、むっちゃんのせいじゃない、と返事をした。たぶん、そう言ったのだと思う。顎の骨が折れていて、手術を終えたばかりのキミヤは顔をギプスで固められていて、まだうまく喋れないし、もちろんご飯を食べることもできない。


 幸田は、どうなった。キミヤがそう訊くので、わたしは「まだ……意識が戻らないみたい。どうなるか分からないって」と、答える。


 幸田義男はいま、キミヤと同じ病院の集中治療室にいる。脳挫傷と急性硬膜下血腫で、手術を終えたものの予後は良くないようだ。死んでしまうのかもしれない。そうなったら、キミヤは人を殺したことになってしまう。


 良くなるといいな、というようなことを、たぶんキミヤは言った。自分でボコボコにしておいて良くなるといいなっていうのも変な気はするけれど、でも、他にどう言えるだろう。幸田義男をボコボコにした時のキミヤは、遠藤正孝たちと大立ち回りをやった直後であちこちに怪我をしていて正常な状態ではなかったし、その状態で幸田義男が包丁片手にわたしを襲っている現場に居合わせてしまって、状況に煽られて、酔ってしまって、歯止めが利かなくなってしまっただけなのだ。キミヤは別に、本心から幸田義男のことを殺してやろうとしたわけではないはずだし、状況が落ち着いた今となっては、良くなるといいな、以外に言いようもない気がする。


 異常な状況に煽られて異常な判断をして、異常な行動をしてしまっただけなのだから、そのすべてがキミヤの責任にされてしまうのも納得ができない。


 でも、あんなことをしたら幸田が死ぬかもしれないって、それを理解していなかったわけじゃないんだよな。


 虚ろな目つきで天井を見上げながら、キミヤはそんな風なことを言っている。


 なんで人間は人間を殺すんだろうって、ずっと思ってたんだ。だって、絶対に割りに合わないもんな。だけど、殺意っていうのはすべてを塗りつぶすんだ。いま目の前にいる、こいつをブチ殺してやろうって、それ以外にはなにも考えられなくなってしまう。


 アスファルトはとても硬くて、硬いアスファルトに人間の顔を何度も何度も叩きつけたりしたら死ぬかもしれないって、そのことを理解していなかったわけじゃない。でも、その意味とかを深く考える機能が停止していたんだ。


 頭の後ろのほうで、なにかが囁くんだよ。

 気にするな。やっちまえって。


 あれが、殺意ってものだったんだろうな。


 幸田義男の顔を何度も何度も硬いアスファルトに叩きつけているとき、キミヤの頭の後ろには、あの黒い影がグルグルと渦を巻いていたし、遠藤正孝が藤崎五郎に馬乗りになって顔面をボコボコに殴りまわしているときにも、遠藤正孝の頭の後ろにそれはいた。リオンが死んだ直後の、ちょっとおかしくなっている時のリヒトの頭の後ろにも見えた。


 あの黒い渦が、人をおかしくしてしまうのだろうか?

 それとも、甘い花の蜜の香りに誘われる蜂のように、おかしくなった人間の頭の後ろにあいつは吸い寄せられてくるのだろうか?


 不意にキミヤが、俺、むっちゃんのこと好きだったよ、と言った。


「うん……ごめんね」と、俯いて、膝の上で拳を握りしめて、わたしは返事をする。


 キミヤはわたしのことを好きでいてくれたのだろうし、だからこそ、いつだって傍にいてわたしを支えてくれて、わたしが危ない時には助けてくれて、その気持ちが度を過ぎてしまって、包丁片手にわたしを襲ってきた幸田義男をボコボコに殴りまわしてしまって、ひょっとしたら幸田義男は死んでしまうかもしれなくて、キミヤはわたしのためにその罪を背負うことになるのかもしれないけれど。


 それはぜんぶ、わたしのことが好きだからこそだったのだろうけれど。


 でも、わたしは怖い。


 いくらわたしのためとはいえ、本来、人が越えてしまうべきじゃないある種の一線を越えてしまったキミヤのことが、怖い。それはただわたしを守るためで、そのために暴力を振るっただけで、キミヤが本来的に暴力的な人間だというわけじゃないってことは理屈では分かるけれども、嶋中優子にも自分でそういう風に言ったはずだけれど。けれど、それでも。


 いざとなればキミヤは一線を越えてしまうことができる人間なのだということが、わたしにはたまらなく怖い。


 キミヤの気持ちに応えることが、わたしにはできない。


 キミヤは、そんなわたしのことを責めない。ただモゴモゴと、うん、ごめんな、みたいなことを言うだけだ。ううん、実のところ、顎の骨が割れているキミヤの言葉はくぐもっていて、うまく聞き取ることができない。わたしが自分の願望を充填して、勝手にそういう風に聞いているだけで、実際にはわたしに対する恨み言だったのかもしれない。


 時間だけが過ぎていく。俯いて押し黙るわたしと、虚ろな目で天井を見上げるキミヤの向こうで、窓の外の空はバカみたいに青くて明るくて、急速にモクモクとした入道雲が育ち始めている。



 幸田義男はそれから数日のあいだ生死の境を彷徨って、よりにもよって八月三日木曜日の午後に息を引き取るから、木曜日のジンクスはまだ終わらない。キミヤの罪状は傷害罪から傷害致死に切り替えられる。


 物語の流れを、ムルムクスを味方につけている遠藤正孝に、次の生贄の羊に選ばれるのは佐鳥睦深。つまり、わたしだ。

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