人類が迎える終焉のとき

十一の物語を詰め込んだ短編集ですが、人類が終焉に向かってゆく様を描いた連作のようになっています。
とはいえ、それぞれのお話は独立していますし、時系列も綺麗に並んではいません。
どこから読んでも楽しめるようになっています。
でもせっかくなので、私は作者さまが並べてくださった順に辿らせていただきました。

終焉に向かう道筋は楽しいものではありません。
この作品群も仄昏さと悲哀を纏っています。
それでも優しさや温かさを感じるのは作者さまのお人柄でしょうか。
最後の物語を読み終えたとき、
ああ。やっぱり順番に辿ってよかったなあ、
と思いました。
もちろん単体で楽しめますが、十一話目だけは、ぜひ最後に残しておいてみてください。

人類の辿る道を。
作者さまが最後に見せてくださる景色を。

多くの皆さまにご堪能いただけたらと思います。

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