第21話美優7

いたいた・・・・・・・・。

今日もボサボサの髪を振り乱しながら、必死に働いてるよ・・・・。

よくもまあ、コンビニで毎日必死に働けるよね~。

底辺の考える事は理解出来ないわ。



レジの列が途切れた所を見計らって吉田に近づく。


「お疲れ。吉田」


「あ、美優ちゃん!どうしたの?買い物?」


「うん・・・まあ。今日は吉田にわざわざ会いに来てあげたんだよ」


「え?どうして?」



喜びもせず真顔で驚く吉田のリアクションにイラつきながらも、本題を切り出した。



「結婚式もさ~・・・・・挙げるまでに、後三ヶ月じゃん?

まだ席空いてるから、吉田も来れるんだけどな~って思って・・・・」


「三ヶ月後か~。難しいな~。

前にも書いたけど今お店の人手が不足してて・・・・」


「後三ヶ月もあるんだよ?!それまでに新人が入ってくるかも知れないじゃん!!

新人が居たら休めるんでしょ?!」


「新人さん入ってもすぐに休みは取れないよ~。

覚えなくちゃいけない事は沢山あるし、新人さんだけにしてお店空けれないし・・・」



はああああああああああ?

たかがコンビニパートが何言っちゃってんの?!

コンビニと私の結婚式とどっちが大事か?どちらを優先しなくちゃならないか?って事がわからないの?!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る