第11話綾8

就職して3年目を半年程過ぎた頃。

彼氏が地方へ転勤する事になり、私も銀行を退社しついて行く事になった。

いわゆる寿退社って奴。



その事を速攻でグループラインで報告した。



「って事で来月末にはもう引っ越す事になったんだ~。

それまでに皆で食事に行ければ!・・・・って思うんだけど、吉田はバイト忙しいなら無理して来なくていいからね!」


地元の食事会に吉田が来るとか絶対に嫌だ。

こいつと友達ごっこしてるのも、見物してバカにするのが目的だし。



「おめでとう~!綾が結婚一番乗りだね!」


「羨ましい!結婚式は挙げるの?」



などなどお祝いコメントが続く中に、



「おめでとう!結婚羨ましいな~。

私もいつかはお嫁に行きたい」


吉田のコメントがあった。

アンタが嫁に行ける訳ないじゃん。

つーかアンタの事嫁に貰う人なんて居る訳ないじゃん!って本当は書きたかったけど我慢がまん・・・・。



「行員と結婚したら専業主婦になるの?

いいな~セレブ生活をおくれて~」


「勝ち組じゃん!」



だよねー。

その通り!

吉田には程遠い世界。



「専業主婦って言っても子供はまだ居ないし。

何をして時間を潰そうか?って悩んでいるところ。

習い事でもしようかな?」


吉田みたいな底辺がこれをみたらきっと羨ましがるだろうね。

アンタには一生出来ない生活だろうから!

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