付喪神と暮らす日常は、実に賑やかだ

朝日山神社に住む宮司の娘「千春」と神社に集まる「付喪神」たちの日常を描いた短編ストーリー。
出てくる付喪神たちの個性が強く、それに振り回される千春。面白い反面、よく付き合えるなぁと感心してしまいます。きっと十四の少女という存在が彼らと絶妙に波長が合うのでしょうね。
短編集という事で一話づつ違った付喪神が登場するのですが、内容が素朴であり、とても味わいのある物語となっています。

登場する付喪神の中で、私のお気に入りは付喪神は風車の「霜雪」です。
風車と言うと某時代劇の影響かクールなイメージが沸いてしまいますが、彼女(?)場合はとても騒がしくおしゃべりです。ですが風に吹かれてカラカラと回っている所などを思い浮かべ「あぁ確かにその通りだ」と納得してしまいました。
今後どんな付喪神が登場するのか、実に楽しみです。