第5食 ふんわりオムレツ


ー横浜みなとみらいー


「んー…横浜に美味しいもの、ないかなー…」

今日は横浜のみなとみらいにいる。もちろん食べるものを探しているんだけど、ここ最近肉系のものしか食べてないし…なんか肉じゃないものが食べたい…

ドンッ、

そんなこと考えてたら人にぶつかっちゃった…

「いたた…」

「すみません!お怪我はありませんか?」

私が見上げるとそこには一人の男の子が立っていた。男の子はかがんで手を差しのべてくれた。

「大丈夫…ありがとう…」

「僕がよそ見をしていたばかりに…すみませんでした!」

男の子は深々と頭を下げた。何か私悪いことしちゃったな…

「あぁ…あの…私の方こそごめんなさい!私もよそ見してたばかりに…」

良く見たら男の子は高校生のようだった。見た感じ17、8ぐらいかな?

「ご迷惑をおかけしました…では…」

その場を去ろうとする男の子に私は急いで止めた。ちょっとこの子から美味しい店を聞こうと思った。

「ちょ、ちょっと待って!」

「…何でしょう?」

「止めてごめんね。私、ここら辺で美味しいお店を探してるの!何かあったら教えてくれない?」

「あぁ、それなら……」


ーレストラン ビュレー


ここがあの子の教えてくれた洋食レストランのお店かな?ここのオムレツが美味しいって聞いたんだけど…それにしてもあの子学校に遅れなかったかな?ちょっと心配…


「…(あの人…綺麗だったな…)」


まぁ教えてくれたんだから行かない訳にもいかないし、卵料理も最近食べてなかったからここで頂こう!

カランカラン…

中は結構奥行きがあって広々としている。ここのお店は最近出来たような新しめの雰囲気がある。男の子が言ってたけど、ここのオムレツはふんわりしたタイプのオムレツらしい。最近だとテレビにも取り上げられてるパンケーキみたいなやつも食べてみたいが、毎日行列が出来て中々食べられないんだよね…


ー数分後ー


店員「お待たせしました。プレーンオムレツです。」

目の前に置かれた大きな皿にどでんと乗ったオムレツから香るバターの香りが食欲をそそる…ナイフとフォークで左から少しずつ切っていく。すると半熟で美味しそうな断面がじわっと出てくる。これは…今すぐ食らいつきたいぐらいのそそられ方!

もぐもぐ…ごくっ…

「……美味い。」

!?思わず口に出してしまった…私が気づかずに口に出すほどの美味さ…ある意味最強だ…間違いない!!卵は確実に高級な物だろう。恐らくバターもだ。何も付けてないのに口に出すほどの美味さがある…いや、元からこのオムレツは「何も付けず」に食べるのが正解なんだ!!これが朝食に出たら間違いなく跳び跳ねてることだろう。しかもオムレツだけで食べ応え十分あるし、やっぱお店で食べるオムレツは違うな~…


ー完食ー


「ごちそうさまでした。」

とってもいい気分…最初はどの店がいいか迷っていたけど、あの子のおかげでまた美味しいお店も知れたし!またあの時間に行ったら会えるかな…お礼も言いたいし…

続く。




次回予告

男子高校生からデートの誘い!?

「こ、今度一緒に食事にでも行きませんか!?」

向かった先は…定食屋!?

「久々に焼き魚でも食べようかな…」

ミルケの中で何かが揺れ動くー!?

「あんたこれ絶対恋愛フラグ立ってるから!」


「私…もしかして…」

次回「サンマの焼き魚定食」




作者の物語設定Q&Aのコーナー!


Q:天使と悪魔は人間と結婚できるの?

A:出来ますが、結婚後は天使や悪魔でも人間として生活をしなければなりません。一応、天界や魔界の実家に帰ることも出来ます。人間を天界や魔界に連れて行くことはできません。


Q:天使と悪魔のワープ能力はいつ頃から出来るようになるの?

A:基本的に4、5歳から能力が使えます。場合によっては産まれた時から使える人もいます。


Q:ミルケは毎日物凄い食べてるけど、どうして太らないの?

A:天使や悪魔は一日にどれだけ食べても太りません。体重が増えるのは成長する時だけです。ですので天使や悪魔にメタボ体型の人はいません。というかそもそも天使と悪魔は食事を取らなくても大丈夫です。食事をするのは人間の食事の習慣を真似したからです。


Q:ミルケの胃袋はどのくらいなの?

A:ギ〇ル曽根以上あります。天使の胃袋は人間の平均的な胃袋と同じくらいです。ミルケの胃袋はダントツで化け物です。因みに言うと、悪魔の胃袋は基本小さいです。第2食の最後でアスタが「あれは悪魔の胃袋にはキツすぎる」と言ってるのは、元々悪魔の胃袋が小さいからなんです。


次回もまだまだ答えます!!

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