Day5  🎶通い婚ってナニ?

 今日もツアーへのご参加ありがとうございます。今年も早いものでもう3月ですね。

 今日は平安トリビア第3弾です。通い婚って聞いたことありますか? 本日も摩訶不思議平安ワールドのご紹介です。では参りましょうか。出発!


 ✈︎✈︎✈︎

【別冊】源氏物語 源氏の世界③通い婚


 現代とかけ離れた結婚のスタイルよね。通い婚。読んで字のごとく通うのよ。男の人が女の人のところに。これで一夫多妻制が可能になっちゃうのよ。その日その日でいろいろなお家に通えちゃう。「今日は誰んとこ行こっかな~」って男子は選べちゃうのよ。


 婿として認められると世間にもお披露目をして、そこのお家で衣食住の面倒を見てもらえるようになるの。姫の両親にしても、やっぱり娘を大事にしてほしいからあれやこれやとサービスするんでしょうね、お婿さんに。姫のお部屋を訪ねる以外にも姫のお父さんともお酒を飲んだりして歓待してもらうのかな。たぶん宮中で同じ職場の先輩よね、お義父さん。美味い肴用意したんやでぇ、珍しいから(中国)のモンも取り寄せたんやでぇ、ほれ、この直衣のうし(男の人の着物)なんて特別に作らせた特注品やでぇ、せやからうちのムスメよろしくな? わからはるやろ? 悪いようにはせぇへんし、なぁんてね。


 自分が出世してお金持ちになったらお家も建てられるけど、若いうちは自宅(親の家)からお嫁さんの家に通うことになるのかな。

 そうしていずれは嫁のお家を相続するか、自力でお屋敷を建てて嫁を呼び寄せるか、ということになるみたい。で、これまた自分の屋敷に嫁を呼び寄せるにしても、一夫多妻なのでやってくるのがひとりとは限らないのよ、奥さん。複数の女性を住まわせることも珍しくなかったのね。でもひとつの部屋にひとりのお父さんと複数のお母さんとそれぞれの子供達が集う一家団欒シーンを想像してはいけません。お金持ちでお屋敷も広かったようなので、女性同士は顔を合わさずに別棟で暮らすのね。で、これまたダンナは「今日はどの部屋(棟)に行こうかな~」ってことになるのかな。あるいはまだ外にも出かけていく。そして人妻にも恋文がやってくる。「きょうはダンナ来ないからいいわよ(^_-)-☆」なんて知らせたかどうかはわからないけれど、そんなこんなで許されない恋も盛り上がる。


 こうなると結婚はゴールどころではないのよね。複数の奥さんの中での一番競争? それともアバンチュールを楽しんじゃう? 

 平安時代って……恋の時代? なのかもね。


 ただ、一夫多妻制ではないとおっしゃる学者さんもいらっしゃるみたい。やっぱり正室とその他の方たちとのあいだには明らかに差があって、妻として扱うのは正室のみだという説もあるみたい。だけれどもそれにしたって、あるイミ公然と他の方ともつきあえた時代ではあるわよね。今なんて見てごらんなさいよ、連日のように不倫だ、不倫だと大騒ぎ。平安時代の男どもよ、平成にやってきたらビビるぜよぉ!


「なんと! ひとりだけですかっ!!!」


 ってね(^_-)-☆ ふん。




 ✈︎✈︎✈︎


 本日の通い婚への旅、いかがでしたか? 今の婚姻制度からするとアンビリバボーでしょう? どう思われたかしら? 自分以外にもツマがいるなんて許せない! って女性陣は思うかしら? それとも亭主元気で留守がいいですか? もしくはそっちがそうならアタシだってアバンチュールを楽しんじゃうわ、とか?

 男性陣はいかがですか? いろいろな女性と付き合えて羨ましいですか? ひとりのカノジョ(奥サマ)だけでもいろいろタイヘンなのにその苦労を数人分なんてムリだろ、なんて方もいらっしゃるかもしれませんよね。

 よかったらお帰りやお食事、飲み会の話題にでもどうでしょう?


 ツアーの感想をお聞かせいただけると、とても励みになりますし、ご案内の参考にもなります。ありがとうございます。それからどんな旅なのかちらっと立ち寄ってくださっている方、遠巻きに眺めてくださっている方、「ちょっと寄ってみたよ」と応援してくださる方にもとっても感謝しています。どんなスタンスの方にもお楽しみいただけるよう心掛けますね。


 明日は本編『源氏物語』第五帖の【超訳】です。主要ヒロインのひとり、紫の上が登場します。お楽しみに。


 明日も『源氏物語』に行こう?


『源氏ツアー』Day5に来てくださり、どうもありがとうございます。


 ✨明日の予定

 Day6 【若紫】現代ならエライこと……

 集合時間、集合場所:皆さんにおまかせ

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