第31話 波乱の一週間 in 福島
次の日は昨日の続きである。刈払いの終わった坂田さんも集草作業に参加する。
俺と斉田さんと坂田さんは、談笑しながら作業をした。同じ作業をするのでも黙ってするのと談笑しながらするのとでは、気分も作業効率も雲泥の差がある。当然楽しくする方が良いに決まっている。
坂田さんは、こわもてのする顔とは裏腹に笑顔はとてもお茶目で愛嬌があった。
フレコンに入れるのに手こずる木やイバラも、俺達にとっては文句を言いながらも笑いの種にもなっている。そして不思議と作業効率も上がっていた。
俺にとって除染作業員としての初めての一週間は、波乱の中を無事に(と言えるかどうかは疑問の残るところではあるが)終えることができた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます