なるべくなら穏やかな毎日を

そう願って60%くらいの笑顔をつくって

ほんの少し大げさなリアクションを身につけて

YESでもNOでもない返事の仕方をおぼえて

興味ない話ばかり聞いてきた

新しくオープンしたクレープ屋も

読者モデルのインスタ写真も

今度発売になるマスカラの盛り具合も

正直どーでもいい

他人の彼氏の話はもっとどーでもいい

これだけたくさんの人がいる中で

自ら関わりたいと思える人間はごく僅かで

そんな一握りの人たちは

自分をその他大勢にしか見てないから

いつまでも交わらない

自分の左手は伸ばせるのに

いざとなれば固くロックがかかるばかり

自分の右手は早く動くけど

冷めた文字ばかりつらつらと打ち続けるばかり

まるで役に立たない

ぶつかる勇気がないから

避けて、避けて、避けて、

安全な細い道を探す

そこはいずれ人が通らなくなる

まだ歩けるなら青信号で渡ればいい

まっすぐ。

あの頃そう思えてたらよかった

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい