夕焼けの女の子

私はとっても小さいの


四角い画面を見て歩く皆には きっと見えてないわ


生まれた時から気づかれないの


確かに 私は綺麗じゃないわ


確かに 目立つ色をしていないわ


だけど時々 寂しくなるの


だれか私を見つけて って


誰もいない夜明けの道で


朝露に涙を紛れさせるの


寂しくて 悲しいの




だれか私を見つけて



夕焼けの中 そっと花弁が撫ぜられた


「見て、お母さん、とってもキレイ」


あぁ、ずうっと待ってたわ


喜びを ありがとう



「夕焼けの女の子  スミレ」

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