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「ひええええええええええ自分だけは助けて下さいなんでもしますぅなんでもしますからぁ命だけはおたすけををー」


 全身をガクガクと震わせながら鼻水を垂らして土下座号泣する君の惨めな姿にテロリストは呆気にとられる。


「せいっ!」


 その隙をついて、クラス一のイケメニスタ(和訳・イケメン界のファンタジスタ)、ウスカさんがテロリストを鎮圧。

 やったー平和になったー。


 しかし、クラスメイト達の視線が冷たい。

 恥も外聞もなく助かろうとした君のクズっぷりは誰もが目撃しており、最早君の評判は元には戻らない。

 君のモテカワスリム学園における、恋だの愛だのにまみれた未来は……終わった。


「……」


 無言のまま君は立ち上がる。

 そして、膝の埃を払うと、空を見上げて、歌い始めるのだった。



♪ハルヒが終わって 僕らは生まれた

 ハルヒを知らずに 僕らは育った

 おとなになって 歩きはじめる

 ラノベの歌を くちずさみながら

 僕らの名前を 覚えてほしい

 涼宮ハルヒを知らない 子供たちさ



- GAMEOVER -(なんともうそういう時代なんですってよ奥様)

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