波乱の始まり…2

祖母が他界した時

姉はもう家には居ませんでした

年の離れた姉は 中学を卒業後住込みで働きに出てました


家族5人になりましたが その頃親戚の叔父一家4人が 訳あって家を追われ我家に逃げて来ました


結局 また狭い部屋に9人での雑魚寝生活が約1年続きました

でも それはそれで結構楽しくもありましたけどね


私は やはり無口な子で1年生の終わりの通知表に

「◯子ちゃんの声を聞かずに1年が終わりました」


と先生のコメントが書かれた位です


ってか……

先生それチョット大袈裟じゃ?


そして小学2年生になった頃

父の起伏の激しさが目立つ様になりました


機嫌の良い時は世間で言う普通のお父さん

しかし機嫌が悪い時は

水を飲む喉の音が気に入らない


爪を切る音がうるさい


コップを置く時音がする


……など

私達の行動すべてが気に障るらしく

星一徹の如くお膳をひっくり返すのはもちろん


私達子供を殴る

殴られて泣くとうるさいと殴る……

泣かなければ

「わかってるのか!」

と 殴る


返事をしないと

殴る


父の言う事に対して

「はい!」「はい!」「はい!」

と 答えてると


「はい。はい。ばかり言いやがって!俺を舐めてるのか!」

と 殴る


母がかばうと 今度は更に母を殴る


とにかく なんでも殴り倒さなければ治まらなくなってました


そうです

この時は ひろぽんから覚醒剤になってました


何日も寝ずにご機嫌な父と

針を落とした様な音でも気に障る父


の繰り返しでした


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る