1話

2017年6月18日(?)

若葉陽炎東高校 でとある事件が今…始まろうとしている。


一哉『おい、勇紀…開始時間まであと何分だ?』

俺の名前は西野一哉…高校3年生。

この事件は…俺が校長に反抗したことで始まってしまった事件だ。


勇紀『6時だけど…まじでやるのかよ…』

こいつは同じ3年B組の星野勇紀。


一哉『当たり前だろ。なんで生徒だから、がきだからっていう

理由で俺達が自由を支配されなきゃいけねぇんだよ?意味わからねぇだろ』


真春『まあ、私達だけというより全国の高校生が思ってることだろうけどね』


一哉『だろ?なのにみんな黙ってバカみたいにいうこと聞いてんじゃん。だから俺が言ってやったんだよ』


真春『だけど、まさかこんなことになるなんて思わなかったよ

せいぜいあんたの退学とか停学で終わると思ったんだけど?』

こいつは…冷静でとにかく馬鹿である堀真春。

同じく3年B組の生徒だ。


そう、この事件の始まりは…全生徒のテストの点数がノルマを越えなかった場合、夏休みをなしにする…という校長のイカれた考えに俺が反抗したことから始まった。

みんなが抵抗する…と思ったのになぜかバカみたいに

いうことを聞いて必死に勉強をしていた生徒達をみて俺は怒りが爆発し、校長室に乗り込んだ。


一哉『高校生の自由な時間である夏休みなくすとか、

あんた頭おかしいんじゃねぇの?』

校長『なんだお前は…西野…一哉?……あぁ、学年トップの生徒か?

しかし、悪いがもう決まったことだ。そんなに自由になりたければ学校でもやめたらどうだ』

一哉『は?俺は正式にこの学校に入学し、ここまで生活をしてきたんだぞ。そんな生徒をやめさせんの?』

校長『ならば、この学校の教師にしたがっていろ。

学校にはいるというのはルールを守るということだ』

一哉『何を偉そうに(微笑)…ただ生まれるのが少し早かっただけだだろ?学校は支配する場所じゃない。教育をする場所だろ』

校長『教育をするにはまず支配が必要だ。お前が黙って従っていれば、その馬鹿な頭も教育をしてやるさ』

一哉『はっ(失笑)、くだらねぇ…支配してぇなら俺を殺せよ。

支配してねぇなら、逆らうやつ殺してでも支配してみろよ』

校長『結局、そういうアホな考えしかでないお前を殺したところでこの私に得はない。…さっさとかえって勉強でもしたらどうだ。』

一哉『へぇ、逃げるんだ。支配するとか教育をするとか言いながら?逆らうやつをほっといえ無理やりやらせるんだ?

この学校の評判に関わるんじゃないかな~生徒の言うことを

無視して…』

そこまで俺が言ったところで校長に首を押さえられ壁に押さえられた。


校長『粋がるなよ?くそがき。お前らがどう足掻こうとこの学校の最高権力者は私だ。実力権力のないお前らは私に従うしかないんだよ。お前の望み通りこのまま首をへし折ってやろうか?』

一哉『や…れるもんなら…やってみやがれよ。その時点でお前のいう最高権力は失わ…れる』

校長『そんなに夏休みを失うのが嫌か?』

一哉『学校は勉強を教える場所だろ。できねぇやつに無理にやらせて、何の得がある?偏差値向上か?もし、1人が失敗したら

そいつはいじめられるぞ?そんな問題が起こるってわからねぇのか?あぁ!?』

俺は校長の腹を蹴り飛ばした。

校長『ならば、力を見せてみろ』

一哉『あ?』

校長『我々教師100人とお前に同意するもので殺し合いをするんだよ』

一哉『は?馬鹿じゃねぇの?』

校長『殺し合いと言っても本当に殺すわけではない。

3日私に時間をよこせ。その間に参加者全員分のゴム製のナイフを用意する』

一哉『そのゴム製のナイフでどうやって殺せと?』

校長『それは3日後にすべて明かす。お前に2日時間をやる、

2日以内に人を集めて我々教師に勝てるよう作戦でも練っていろ』

一哉『はっ(微笑)…やってやろうじゃねぇか。そのかわり

俺達がかったら、お前らはどんな条件でも飲み込めよ』

校長『あぁ、いいだろう。その代わり我々が勝ったら、

西野、お前を退学にし…来年度までの休みを全て無くす。

いいな?』

一哉『あぁいいだろう』

校長『では、3日後にまたここへこい。説明してやる』


俺は校長室を出て、1年から3年までの教室を回って参加者を集めた。


自分でいうのもなんだが、俺は…学力、運動、仕事全てをこなしてきている。そのため人望は厚い、

俺が言えば皆賛同してくれるだろう。



そして…2日後俺は参加者名簿をもって

校長室へやってきた。


校長『おお、さすが学年トップの信頼性が高いお前なだけあるな。全校生徒400人中参加者150人…か。半分近くを集めるとは大したもんだ』

一哉『150人いれば十分だ。…で、ルールは?』

校長『このホワイトボードをみろ』

一哉『?』

校長は自分の後ろにあるホワイトボードをみせた。


          『ルール』

1.参加者は全員ゴム製ナイフを所持し、専用のベストを着ること。

2.脱落はゴム製のナイフで相手の心臓を突いて

胸にあるチームマークに自分のチームカラーをつけられた場合。

しかし、チームリーダーがやられた場合そのチームは負けとする。

リタイヤした場合も脱落となる。

3.行動範囲は学校の敷地内(屋上を除く)のみとする。正門を出た場合失格とする。

4.相手の胸を突くやり方は自由。どんな手を使っても構わない。

5.脱落者はナイフとベストを屋上の返還BOXに入れること。

6.命に関わる怪我や血を流すようなケガをさせた者は即脱落と1ヶ月の停学処分とする。

7.脱落者は学校の屋上にて、各5教科の問題1000問を解くこととする。※ゲームが終わっても終わるまでは帰れない。

8.万が一、全教科5000問が全て解けて正解していた場合、

ゲームへの再参加を認める。(リタイア者は不可)

9.ゲームのタイムリミットは夏休み前日だが

もし、それまでに決着がつかなかった場合は夏休みをなしとして継続して行う。

10.各チーム、自分の休憩所となる部屋を生徒は3部屋決めること。

※教師は職員室とする。

11.各チーム、食料担当を決めること。

その食料担当の生徒のみ正門のそとに1日2回まででることを許す。

出る場合はベストとナイフをチームの教室において出ること。

12.相手チームの教室に入ることは禁ずる。

       『以上ルール12ヶ条とする』


一哉『…なるほどな』

校長『なにか、異論はあるか?』

一哉『…いや、特にはない』

校長『尚、勝負開始時間は明後日18日の朝、8時より開始する。

準備や作戦会議もあると思うので5時には開門をする。

しかし、1度入ったら出ることは禁ずる。

そして、7時までに食料担当の者の名前をお互いに報告しあう。報告方法はスマホで私がお前に確認メールを送る』

一哉『あぁわかった。ナイフやベストはいつ支給される?』

校長『当日各チームの教室に人数分と予備数点をおいておく』

一哉『了解』

校長『さて、君達はどこの教室にするかね?3つ選べるが』

一哉『じゃ、3-B、理科室、パソコン室の3つで』

校長『チームのマークとカラーは?』

一哉『マークは國という文字、カラーは紫』

校長『それで発注しておこう。では金輪際の接触はなしだ

楽しみにしているよ』

一哉『覚えてろよ。必ず全員ぶっ殺してやる』


俺はそういい残し校長室を去った。


完全に俺の勝手な行動による巻き添えだが賛同してくれた仲間のためにも必ず勝つ。


真春『ま、私もあの考えには頭に来てたし?別にやるのは楽しそうだしいいんだけど』

勇紀『でも、負けたら退学と休みなしか~きついぜ…』

一哉『まあ、勝てばいいんだよ』

生徒A『西野君、そろそろ食料担当決めないと』

一哉『ああ…そうだな』

愛実『いいよ、私がやるよ』

この子は…高山愛実。5教科の成績は普通だが料理は学校1、食料に関することは一番わかっている。

一哉『あぁそれがいいな。頼んだぞ』

翔太『西野先輩…リーダー頼みますよ…』

この気の弱そうなやつは、後輩の生田翔太。

学力は1年で3本の指にはいる秀才。

一哉『心配するな。必ず勝つ……そろそろメールがくるか』

そう思った5分後に食料担当生徒の確認メールが届いた。

メールのなかにシャワー室の利用も可能とするというものもあったが、『高山愛実』とだけ打って返信をした。


時間は…7時になるところだ。

開始まで…あと1時間。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る