第15話 来客

「勝手な約束をっ……!」


 寧は煙草の臭いが染みついたソファに横たわりながら、痛む頭を右手で押さえながら気色ばむ。

 半日近く負荷が大きい超能力を行使していたせいで、寧の頭痛は鎮痛剤で抑えられる限界を超えかけていた。

 脈動にあわせて頭の芯を殴られるような激しい痛みは、マスクによる純酸素吸入と鎮痛剤の過剰投与が無ければ、気を失ってしまいそうな程だ。


 このような姿を人間に、しかもオメガインテンションの者に見られるのは屈辱でもあり、今後の活動にも影響を及ぼしかねない危険があった。だがフルボーグであり、剣呑な二つ名を持つ工作員であるアルフが現場を離れないのなら、それに対抗出来る寧も現場を離れる訳にはいかなかった。


 共同溝の分岐スペースでの戦闘でトッドを確保した後、身を潜めながらステフを誘い出す場所として選ばれたのはSADが根城にしていた娼館だった。

 娼館の主達は殆どが今回の案件で死亡し、ここで客を取っていた女達は口止めをして近寄らないように言い含め、情報の漏洩が見込まれる者は適宜処理をしてある。数日は警察や一般人が気づく事はないだろう。


 当のアルフは寧が横たわるソファの前で、腕組みをしながら調度品を眺めている。寧の気勢を削ぐような無防備な背中を見せるアルフは、振り向く事もなく答えた。


「いいじゃないか。僕らの主目的はデータチップ。他は二次的なものだろう。あれを他の七大超巨大企業セブンヘッズに持ち込まれるよりは、余程良いと思うがね……ううむ、贋作ばかりだが、二つ三つはまともな物があるな。節操の無い組み合わせだが、それぞれを見ると悪くは無い」


 顔は見えないが、アルフの顔にはあの笑みが張り付いているのだろう。それが余計に寧を苛立たせた。


 この部屋の主だった・・・ジョン・ロイドは、六階建てのアパートメントを改装した娼館の各部屋を、まるで1930年代のようなアンティーク調にしてあった。

 ジョンが使っていたこの部屋も同様で、一見しての高級感を出そうとしたのかそれらしい調度品を集め飾っていた。

 しかし満足な掃除もしていないのか、それらは煙草のやにに汚れ、寧にとっては長居したい場所ではなかった。


「どれも煙草臭いゴミにしか見えないわ……それで、ステファニーを誘う餌はそちらに任せたけれど、殺していないでしょうね? 生きていなければ枷として機能しないわよ」


 普段であれば六階建てのアパートメント程度なら、この場に居ながら全室の様子を知覚出来るが、酷い頭痛が治まらない今は脳を無駄に酷使出来ない。

 加えて剣呑なフルボーグであるアルフが目の前にいるのだ。脳を休ませられるのならそれに超したことはない。


「現在も賦活剤投与はしてある。あの斉射を耐えたのだ、今の容態が急変する事は考えにくい。殺したいと思っている者は一名いるが、念を入れて止めてあるので問題ないだろう」

「ミーナ・レッティ。よく生きていたものね。あれは密偵型のサイボーグでしょう? オメガインテンションの工作員はそれなりに丈夫ですわね」


 顔だけ振り向いたアルフに、寧は透明な酸素マスクの内側で口角を片側だけ上げた。

 言葉の裏にはトミツ技研の工作員が上という矜持が見えるが、アルフは軽く首を横に振っただけだ。


「運が良かっただけさ。意識が戻ったのも一時間前だ。もうすぐこちらに来るが、しばらくは任務の補佐が精々だろう。餌の価値を損なう可能性がある以上、待機させたいのだが、どうしても任務に戻ると聞かなくてね」


 寧は超心理学的な知覚を用いて、ミーナ・レッティが裏切った経緯をステフと戦いながらも把握していた。八割方生き残れないと思っていたが、確かにアルフの言う通り運が良い。


「僕らとしては餌に使っている彼、トッド氏のタフネスに賛辞を送りたいよ。あの斉射を受けて致命傷を負っていないなど、フルボーグである僕の立つ瀬がない」


 大げさに両手を広げ、感嘆の意を示す。

 寧はそれを見ながら目を細め、その時の光景を思い出した。


 トッド・エイジャンスは闇雲に動いたのではなく、向けられていた銃口を把握した上での身を躱そうとしていた。アルフの放った三射目のレーザーは頭を狙っていたが、トッドが動いたために当たりやすい胴を撃っている。

 それも長くは続かなかったが、最後まで致命的な部位である頭や胸は守っていた。


 寧のような人造人間から見ても、特筆すべき対応だった。あのような事が出来る工作員はトミツ技研の中にもそういない。

 ステフとの間に何があったかは分からないが、頼るに値する相手と見なしていたのも理解は出来た。


「そうね。トッド・エイジャンスはかなり丈夫ね。だからこそ、餌として使えるのだけれども……あの時死んでいたら、愛娘は逃げられていたでしょうにね」


 少し感傷的だったか――寧はそう思いながら、酸素マスクを外して身を起こした。痛みが多少和らいだ所で眠気が来てしまっていた。


「私は少し外の車で休みます。勿論、対レーザー塗装済みの偽装戦闘車両IFVなので、先ほどの物を持ち出しても無駄ですよ」


 アルフが使っていた対車両レーザーカノンは、装甲車など軽装甲車両を撃破する為のものだが、揮発性塗装によるエネルギー兵器への防御は二十二世紀の軍用兵器では一般的だ。

 それでも偽装戦闘車両IFV程度の装甲であれば、当たり所が悪ければ貫通する事はある。しかし無駄と言い切ることで先手を打って意気をくじく狙いがあった。


「ここにはベッドなんて売るほどあるじゃあないか。車では休まらないだろう?」


 アルフの疑問に寧の顔が怒りと嫌悪に歪んだ。


「なんてデリカシーのない……煙草と体液の臭いが染みついたベッドで休むくらいなら、このまま起き続けた方がましというものです。それに今は共闘していても、オメガの工作員がいる場所で休むほど、私の警戒心は欠けていませんわ」

「ひどいな。僕が女性の寝しなを襲うように見えるのか」


 この数時間行動を共にして分かったが、アルフは表情こそ動かないが感情表現の動作は極めて大げさだ。今も笑顔を貼り付けたまま、大仰に肩をすくめている。

 寧は右手でまだ痛む頭を押さえながら、アルフを鼻で笑った。


「いいえ。建物ごと爆破しそうに見えるわね。では、ごきげんよう」


 足音も高く部屋を出て行く寧を見送ったアルフは、調度品に目をやりながら、僅かに口を動かして呟いた。


「よく分かってるじゃないか。トミツ技研の魔女が建物一つと引き換えに潰せるなら、僕は喜んでそれを選ぶね」




 トッドが目を覚ましてから、体感では三時間ほどが過ぎていた。

 変に古めかしい造りをした二十平米ほどの部屋には、ダブルベッドと一組の椅子とテーブル、ソファに冷蔵庫くらいしか置かれていない。一つしかない窓はカーテンこそ開いているが不透明化した液晶ガラスのせいで、外を窺い知る事は出来ない。

 アンティーク趣味なホテルのようだ――トッドが目が覚めた時に真っ先に浮かんだ感想であったが、SADが使っていた娼館の一室はある意味ではホテルでもあったので、遠からず当たっていた。


 知覚を機械化したトッドは無意味な目隠しをされる事もなく、装備を取られた上で着座型拘束具を付けられて、椅子の一つに座らされていた。

 トッドも以前仕事中に使った事がある代物だが、より合わせた単分子繊維と超高張力合金の骨組みが着用者を強制的に着座姿勢にさせてしまう。フルボーグ級の膂力でも脱出不可能とされているだけあって、トッドの筋力ではびくともしない。

 胸の前で組まされた腕には圧力式点滴が繋がっており、抗弾性皮膚越しに薬液を絶え間なく体内に注入している。


 オメガインテンションと思わしき工作員の手当ては、軍隊で数限りない負傷者やその治療を見てきたトッドから見ても的確だった。

 拘束されている今も、治療用の細胞賦活剤と思しき点滴はされている。能動的痛覚ブロックを切れば悶絶するような痛みはあるだろうが、今は抑えきれない痛みはレーザーに貫かれた胸の傷くらいだ。


 呼吸をする度に胸の中を鷲掴みにされたような痛みはあるが、鼻からゆっくりと静かに息を吸って頭を冷やし、薄く開いた口から吐きながらトッドは置かれている状況を整理した。

 自分が生きているのであれば、ステフは無事だろう。

 医療施設でもない場所で、高額な細胞賦活剤を使ってまで生かす理由は、未だ逃げているステフへの交渉材料だ。

 素直に約束通り逃げているなら、交渉は失敗に終わりトッドは人知れず処理されるはずだ。


 トッドもまだ色々と未練はあった。五十にならんとする身でも、これからやりたい事は山とある。

 しかしたった数年だが娘として一緒に過ごしてきた少女ステフが、自分のせいで囚われてしまうのならば、墓すら無い死に方をしても帳尻はあう。


 祈る神を持たぬトッドだったが、もし神がいるのならば少々ステフへの祝福を減らしすぎではないかと思う。

 非合法活動の効率化のために倫理を無視して産み出され、殺し合いを徹底して仕込まれた人造人間ステフ。そんなステフも、トッドが作った少し焼きすぎのパンケーキを食べて、美味しいと言って瞳を潤ませるような感情は会ってすぐの時から持っていたのだ。

 今はあまり真っ当な仕事をしておらず、学校にも通わせてやれていないが、いつかは普通の生活をさせてやりたい。

 神に祝福されていないのなら、その分を自分が祝福してやりたい。それがトッドの未練の一つだった。




 脱出方法やステフの行動の予想と、様々に巡らせていた考えを妨げるように、扉が三回ノックされた。

 自由になっている首を向けると、蝶番を軋ませながら扉が開く。

 扉の外には多脚型車椅子に乗った女――ミーナが、トッドの姿を認めると微笑んだ。


「良かった、まだ生きていらして」


 そう言ったミーナは、キャミソールにホットパンツというラフな服装だが、今は銃を隠そうともせずホルスターを吊っていた。

 トッドに切られた腕は接合したのか、賦活剤投与型の樹脂製固定具に右腕を包まれている。ホットパンツから覗く細い足にも痛々しく包帯が巻かれていた。


「そっちも息災で何よりだ。オメガの工作員はタフなんだな」


 ミーナは笑みを深くしながら後ろ手に扉を閉め、多脚型車椅子の小さな六つの車輪を操作してトッドの目の前に移動する。そして笑みを崩さないまま、左足でトッドの顎を蹴り上げた。


「お前のせいで死にかけたけど、生きているから息災と言えば息災ね。今すぐ殺してやりたいわ」

「だが、今も俺を生かしてるって事は、死んじゃまずい理由がある訳だ」


 両手を縛られているせいで、顎を押さえる事も出来ず、舌に血の味を感じながらもトッドは不敵に頬を歪める。

 ステフの奴ぁ、逃げていないのか――トッドは内心で歯噛みし、対するミーナの顔から表情が消える。


「そうね。殺す事は止められてるわ。むかつく事にね。でも生きていればいいのよ。目的を果たした後に死んでも、それまで生きてればいいの。分かる? それにね、止血さえすれば手足が無くなってても構わないでしょう? 運ぶのが手間なだけで、機械化するって希望があるんだからね。私の腕を切り落とした分は、やりかえしても誰も何も言いはしないと思わない?」


 早口でまくし立てながら再び浮かんだ笑みは、隠そうともしない嗜虐心に溢れ歪んでいた。


 ミーナは包帯を巻いた左手でホルスターから短針銃を抜き、テーブルの上に置く。他にも鈎状のナイフや薄刃の高振動メスを、几帳面に並べてトッドに見せつける。


「最初はどれが良いかしらね」


 まるでアクセサリーを選ぶように、物騒な道具を指差しながらミーナは楽しげに微笑む。


「なあ。どうして仲間との合流を急がなかった? 俺達を使い潰すにしても、まず合流して安全な場所に着いてから裏切れば、怪我をする事もなく俺達を殺せたかも知れないのに」


 ミーナの目がこれからトッドに向けられる道具から、トッド本人へと移った。


「我が社の戦力で十分だからよ。トミツの魔女が相手でも、うちの上司には勝てないもの」

「くそっ。時間稼いででも合流のプランを進めとけば良かったぜ」


 休憩を取った時に感じた小さな疑問はこれだった。過ぎてしまったことだが、今考えてみれば一番の安全策から遠ざけようとしていた。

 ミーナが信じる最大の戦力は七大超巨大企業セブンヘッズの一つだ。是が非でもそれを頼らない理由は、見捨てられたか、それともそうする必要があったからだ。


「させないわよ。合流出来ないように誘導していたわ」


 トッドは顔を伏せながら息をつき、首を横に振った。


「分かってねぇな。そこでごねたりしてくれりゃ、逆に気づいてたんだ。車の中でデータとキーを奪ってSADの前に放り出せば、時間稼ぎと厄介払いが一気に出来たんだぜ。その後はどこかにデータをキーを売り込めば、俺達は安泰だったって事さ――気づかなかった俺も馬鹿だがな」


 ミーナは愉快そうに声を出して笑い、テーブルに置いた短針銃を手に取る。


「やっと分かったようね。馬鹿には馬鹿なりのご褒美をあげるわ」


 向けられた銃口がトッドの上を少し彷徨さまよい、むき出しになっていた肩に向けて一発発射した。射出速度を落としてあるのか、点滴が薬液を注入する空気音に紛れるほどの音しかしない。

 痛みは全く感じないが、麻酔でも効いていくような感覚が肩から広がっていく。


「賦活剤のカウンター剤と、SADの商品ドラッグのカクテルよ。両方ともとっても濃い奴。生きてればいいんだもの、廃人でもいいわよね?」


 カウンター剤は細胞賦活剤そのものを不活性化させ、本来は長期保存に使われるものだ。賦活剤を使用中の者に撃ち込めば、再活性化剤を入れるまで治癒速度を大幅に遅らせる。


「馬鹿か、そんな事すりゃ――」

「データが手に入った後、お前がどうなろうと知ったことじゃないわ。それくらい赦して貰えるわよ。それにこれも仕事のうちよ」


 言いながら、太ももへ向けて短針銃を二発撃ち込む。


「半日で廃人になる量を三回入れたら、どれくらいで駄目になっちゃうのかしらね。何度もジョンに見せて貰ったけれど、すごくすごく面白かったのよね。色んなものを垂れ流しながら、脳がぶっ壊れてくの。その間はね、お代わり欲しくってなぁんでもしてくれる。あのガキの事も洗いざらい喋って貰えるんだから、ちゃあんと仕事にもなるのよぉ」


 トッドは一つの勘違いに気がついた。

 ミーナ・レッティは任務上仕方なしに、SADに近づいたと思い込んでいた。

 だがこの女は元よりSADと同類の外道だ。単に自分にとって居心地の良い場所を選んでいたのだ。

 何よりの証拠として、ミーナの顔は嗜虐的な笑みに歪んでいた。トッドが廃人になっていく様を最後まで愉しむつもりだった。


「こ、の……っ……」


 震える声は小さくなり、消えていく。首から力が抜け、だらしなく開いた口からは途切れ途切れの唸りと涎が流れ始めた。

 項垂れたまま拘束具に固定された体をがくがくと震わせるトッドに、ミーナは顔を近づけて耳に息を吹きかけるように囁いた。


「ねぇ、聞こえてるかしら? 頭の中、すっごく熱くって気持ちいいでしょお? 漏らしたっていいからね。人が畜生以下になっていく姿って、ほんと面白いわぁ……あのガキにも特に濃いのをぶち込ん――」

「――甘えっ!」


 トッドは唯一自由になる首を大きく振り、ミーナの顔に思い切り頭突きを叩き込む。

 積層カーバイトとチタンで補強されたハンマーで殴られたようなものだ。

 車椅子ごと倒れそうになるところを、格納されていた六本の足が自動で展開され、辛うじて倒れるのだけは防いだ。


「お前っ、なんっ、でぇ……!?」


 咄嗟の防御も反撃も出来ず、短針銃を取り落としたミーナが顔を押さえて狼狽する。左目の上は裂け、指の間から流れ落ちる血がキャミソールを汚していく。

 トッドは顎を上げ、歯を剥きだして笑った。


「俺にゃその手の物は粗方効かねぇんだ。おかげで酒も酔えなきゃ煙草も意味がねぇ。あんた、本当にただの人間を殺すか、色仕掛けくらいしか能が無いんだな」


 トッドは一発目が撃ち込まれた時に、脳内のスイッチで体内にある全ての血液フィルタを最大稼働させていた。細胞賦活剤や幾つかの培養臓器の機能も効かなくなるが、廃人になるよりはよほど良い。


「二度も同じ手に引っかかるわ、ギャング辺りを騙すのが精々の工作員なんざ、遠からず左遷か――処分だろうなぁ、可哀想に。そりゃあ、なんとか点数稼ぎもしたくなるよな」


 まともに身動き出来ない状態での挑発が悪手なのは分かっている。

 危険な賭けにはなるが、今のミーナは独断で動いていると判断しての行動だった。廃人にするなり手足を切り落とすなりの予定なら、トッドが気絶している時にやれば良かったのだ。

 情報云々はミーナのこじつけに過ぎない。

 騒ぎを起こせば、オメガインテンションだけでなくトミツ技研の工作員も事態を把握するだろう。それがトッドの狙いだった。


 もう少し演技を続けても良かったが、ステフに廃人製造薬を使おうなどと言うのなら、一撃入れてやらねば我慢ならなかった。


「くっそがああっ! ジジイがっ、馬鹿にしやがってえっ!」


 ミーナは血に濡れた顔を歪ませながら叫び、短針銃を拾うと射出モードを高速に変更。薬物による拷問ではなく、単純な火力による殺傷を選ぶと、その銃口をトッドの頭に向けた。


 間に合わんか――覚悟を決めかけたトッドの前で、ミーナはその動きを止めた。


「な、何……? なんで、体っ、動かない……?」


 ミーナは短針銃を構えたまま、か細い声を上げる。その体は小さく震え、銃爪を引くという僅かな動作の直前で止まっていた。


 不意のノックに、二人の視線が同時に動いた。だがノックされたのは扉とは逆、この部屋唯一の窓であった。

 トッドとミーナが見ている前で、窓枠の電子錠がひとりでに解除されていく。

 軋みもなく開いた窓の向こうから声がかかった。


「ごきげんよう。入らせて戴くわ」


 足場も何もない窓の外に浮かんでいたのは、冷ややかな怒りを宿す瞳でミーナを見つめる寧であった。

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