48.親に向かってなんだその〇〇は!

いきなりですが、


親に向かってなんだその〇〇は!


の〇〇に言葉を入れろ、と言われたら、あなたなら何を入れますか?

※2文字でなくてよいです。


はい、シンキングタ~イム!

ジャンジャカジャンジャカ――

(熱帯雨林の極楽鳥を惹きつけてやまない魅惑のダンスを敢行中)


さて、妙なノリもこの辺にして、実際どういう言葉が入りそうか考えていこうと思います。

定番というか、ありそうなのは「言葉」とか「口の利き方」とかですかね。

親に向かってなんだその口の利き方は。

……うん、何の違和感もありません。

反抗期の親と子の関係がすんなりと頭に浮かんできます。


あるいは「目つき」とか。

子供の反抗が、言葉ではもうどうしようもない、と諦めの領域にまで進んでしまっていることが伺えます。


ただ、ここら辺はありふれてるっちゃーありふれているシチュエーションですね。

いろんな物語でそういったシーンが組み込まれているはずです。


ですが、この〇〇がもっと限定的な言葉だったらどうでしょうか。

必然的にシチュエーションが狭まっていくことになりますよね。


いや、なんでこんな話をしているかっていうと、TwitterでたまたまTシャツの画像が流れていて、胸のところにデカデカと、


「親に向かってなんだその6000・3000は」


って書いてあったんですよね。

一気にシチュエーションが限定的になりました。


たぶんわからない人が多数だと思うので補足するのですが(そもそも僕のエッセイに多数の読者なんかいませんが)、これは麻雀ですね。

麻雀には親、子という立場があって、子が役をツモあがりすると親は倍の支払いをしなきゃいけないルールがあるのです。

なので、自分が親の時になにデカい役をあがってくれちゃってんの、という不平になるわけです。

しかもそれぞれのキャラクターが本当に親子関係だったらこのセリフは味のあるものになりそうです。


僕の知り合いに、正月に親と麻雀を打ってお年玉を全部むしり取られた、というエピソードを持つ先輩がいるのですが、そういう親子関係ながらも仁義なき戦いが繰り広げられている家庭が描き出されるかもしれません。

ひとりそういう絵を想像してニヤニヤしたと、まぁそういう話です。


ただ、同時にふと思ったのが、この〇〇に限定的な言葉を入れるとシチュエーションも限定される、ということは、それって物語の種にならんだろうか、ということです。

「スペシウム光線」とか入れると途端にM78星雲の内乱の話になったりするように。


で、世の中にはランダムワード抽出してくれる便利な仕組みもあるわけで。

例えば、


・ランダム単語ガチャ

https://tango-gacha.com/


これの「LV.4 発展語」とかちょうどいい塩梅かもしれません。

もちろんうまくかみ合わない言葉も多々あるのですが、


親に向かってなんだそのジンバブエドルは!


親に向かってなんだそのグレネードランチャーは!


親に向かってなんだその上目遣いは!


親に向かってなんだそのボディータッチは!


軽く流してみて気になった言葉を幾つかピックアップしましたが、これだけで何かの物語が生まれそうな気がします。


時折、物語を読んでいて、よく作者はこんなドンピシャなセリフよう思いつくな、みたいに思うこともありますが、逆にいえばこういう言葉からシチュエーションを創っていくことができれば、必然的にそれはドンピシャな言葉になるわけで。


何かのセリフの型。

 ×

単語をランダムで入れ替え。


掌編短編を中心に、こういう作り方をしてもいいのかなーと思ったりしました。

うん、最近掌編集もあんまり更新できてないですからね。


今まではふと何かネタが思いついて、そこから細々と書き出していくスタイルだったのですが、思いつくまでにどんだけ時間が必要なんじゃ、と。

そもそも思いつくまでのところも仕組化してしまえば、思いつく頻度が格段に上がることになり、書いていくペースも上がっていきそうな気がします。

ふむ、ちょっと色々試してみようかな。


皆さんは↑の〇〇は何を入れましたかね。

よければ教えてください。


ではまた。

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