こたつ戦争
観月 穂張
選手入場
「さぁ皆さん!今年もやってまいりました、
『こたつ戦争』の開幕です!
実況は、僭越ながらこの私が務めさせて頂きます!
・・・それでは!
選手の入場です!」
「まず入場しますのは、我が家の末っ子、三男の三郎選手です。
末っ子ということで毎年最年少での参加となっていますが、気持ちは誰にも負けていません!意気込みのほどを一言、お願いします!」
「今年から小学四年生になるので、去年の悔しさを晴らしたいと思います!」
「ありがとうございました!去年、まだ子供だからと兄弟に馬鹿にされたという過去を持つ三郎選手。雪辱を晴らすことはできるのでしょうか。
・・・次に入場しますのは、長女の一子選手です。
唯一の女性ですが、毎年男性陣に負けじと奮闘しています!意気込みのほどを一言、お願いします!」
「今年の春から最上級生になるので、私の力を見せつけたいと思っています!」
「ありがとうございました!最上級生となる一子選手の実力はどれぐらい上がっているのでしょうか。
・・・次に入場しますのは、次男の次郎選手です。
兄に負けじと毎年頑張っています!意気込みのほどを一言、お願いします!」
「中学生になったので、中学生の意地で勝ちたいと思います!」
「ありがとうございました!意地を見せ、見事に椅子を獲得することができるのでしょうか。
・・・次に入場しますのは、長男の一郎選手です。
万年一位の父に勝とうと努力を重ねています!意気込みのほどを一言、お願いします!」
「高校に入学したので、今年こそは父を負かしたいと思います!」
「ありがとうございました!長男として頑張る姿が見物ですね!
・・・最後に入場しますのは、絶対王者であり家計を支える大黒柱!45歳、
未だ一位を逃したことはありません!意気込みのほどを一言、お願いします!」
「父としての威厳を子供たちに示したいと思います!」
「ありがとうございました!今年も父の威厳を示せるのでしょうか。
・・・これにて選手入場を終わります。続いて、今年の勝利特典を発表します。」
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