第24話友人たちの結託

「どうする?」


事件から三日後、智香は友人の友里へと切り出した。あれ以来、由香とか言う探偵に付きまとわれているのだ。


「どうするって、そうだな!

変な噂が広まっているし、あの写真もSNS上にアップされている。ごめんね!色々とやったのだけど、山口がアップした後だったの」


友里は申し訳なさそうに言った。


「佐々木も色々と手を回してくれてんだけど、ダメみたいでさ」


それを聞いて、智香は天を仰いだ。

全てあのクソ野郎のせいだ!!


「佐々木も、友里もありがとう!多分、任意で取り調べなんかされたらボロ言いそうじゃん!友里じゃないよ……佐々木が」


友里は頭を抱えた。



「そう言えば、凶器の形状わかったの?」

「はい、果物ナイフでした」

「果物ナイフ?」


由香は首を傾げた。


「果物ナイフから指紋出たの?」

「……智香さんの指紋は出ました」

「智香さんの?」


「はい。凶器は、智香さんのお宅の果物ナイフが使われたみたいですね。先端から被害者と思われる血液が検出されました」


持田は言う。


「別に、ナイフから智香ちゃんの指紋が出るのは当たり前ですよ、由香ちゃん!由香ちゃんは何を考えているのですか?」


由香は黙ったままだ。



友里の家に呼び鈴が響いた。


「すみません!警察の者です」


警官は警察手帳を取り出して言う。


「友里さんですか?3点ほど聞きたいことが」


友里は冷静に対応する。


「はい?」



「それで何か出たのか?」


ソファーに腰を下ろす由香ちゃんは言った。僕は慌てた様子で、部屋の様子を覗いている。部屋では警官に任意で取り調べを受けている友里が映った。


「何も出ませんでした!」


持田は元気よく返答した。


「いやあ!やってないの一点張りで」


「こんな取り調べ無意味だよ」

「無意味?」


由香ちゃんが僕を睨みつける。


「あたしが無意味な事をするか!バカタレが」

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