異世界の吟遊詩人
吟遊詩人A
「いよう……久しぶり」
戦士B
「おい! どうしたんだよ! そんなにやつれて……。ドラゴンを倒した俺たちの冒険譚を、異世界に行って広めにいったんじゃないのかよ?」
吟遊詩人A
「いや……もうすでに他の異世界の吟遊詩人や語り部が沢山いてな。しかも奴らの物語によると金持ちや王様のみならず、神にまでなったヤツがいたらしい……」
戦士B
「……そんで帰ってきた訳か。まぁ気ぃ落とさずに、まずは一杯やりな」
吟遊詩人A
「ありがとな。なぁに、逆に別の異世界の物語をたっぷりと仕入れてきたからな。こ、これが、わ、笑えるのなんのって! まぁ聞いてくれ! 当分、笑いの種には困らねぇぞ!」
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