異世界の労役

 冒険者A

「異世界ってのは一日のうち、八時はちときしか働いてはいけないと法で決まっているらしいぜ」


 冒険者B

「はっはっは! だったら俺たちなんか絶対捕まらねぇな!」


 冒険者A

「でも異世界の奴らなんか平気で十時じゅっとき以上働くみたいだぜ」


 冒険者B

「んんっ? それって、ゴーレムみたいに操られているのかい?」


 冒険者A

「なんでも自分で自分に【あやつり】の術を掛けて、法より越えて働いているらしい。それでも賃金は八時分しかもらえねぇんだとよ」


 冒険者B

「物好きを通り越してあきれるな。そんなに官憲に捕まりたいのかねぇ?」


 冒険者A

「それが官憲も見て見ぬ振りどころか、自首しても怒鳴り散らして追い出すらしいぜ」


 冒険者B

「なんじゃそりゃあ~~~!!」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る