　死んだ者の魂が集まる裁きの部屋。

　神の前で列を作り、魂達は死んだ理由を話していた。

　神

「汝はなぜ死んだのだ？」

　盗賊Ａの魂

「盗みを働いて逃げる途中、肥だめに落ちて溺れ死にました」

　神

「よろしい、では神の楽園へ行（ゆ）くがよい」

　後ろに並んでいた魂達に動揺が走る。

　冒険者Ｂの魂

「偉大なる神よ。なぜ奴が神の楽園に行くのですか？」

　神

「たいした理由ではない。今は花壇に種を蒔（ま）く時期でな。ちょうどよい肥えが欲しかったところじゃ」

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