第5話 どうしてこうなった


『いえ、あなたが規格外なのは当然ですが半分はブーストの効果です』


「誰やおめぇ。」


 唐突すぎてそういう反応しかできないんですよ...

 実際知らない奴からなんか言われたとしてもまず、誰だお前だと思うんですよ。


『私は世界の管理をしているシステム、名前はありません』

「あのロリ神様と言いあんたといい、なんで重要そうな役の奴らがこぞって接触して来るんだ?」

『私はあなたの歪みに引き寄せられて固定されました。恐らくうえの陰謀でしょう』


 どちらかと言えば女性の、とても無機質な声、無駄な感情が入ってないのでとても聞き心地がいい。


『ところでマスター、どこへ向かわれているのですか?』

「マスター?」

『失礼、うえの施した設定によりこの呼び方は変更できないのです』

「そうか。俺はいま人里に向かおうとしている所だぞ?」

『なら完全に道を間違えています。ここはエンドフォレストの上層、人間が住めるような場所ではありません。マスターならば住むことは可能でしょうが、まともな人間はここに居ません。』

「さりげなく俺のことディスってるでしょ?悲しいなぁ...」

『さぁ?何を言っているんですか?』


 私は知りませんとばかりに白々しい態度を取るシステムさん


『せっかくレベルが上がったんです、見てみてはいかがですか?』

「...そうだな」


――――――――

名前:近衛 快兎

種族:不詳

職業:ヒーラー

職業Lv.999

NextEXP:―

MaxEXP:―

TotalExp:0


デフォルトLv.12

NextEXP:7557

MaxEXP:7575

TotalExp:10099


HP:252,619,003

MP:1,265,623,734

攻撃力:13,149,337

防御力:53,608,837

素早さ:21,999,853

魔法力:131,493,375

魔法防御力:80,666,128

精神力:113,033,728


スキル

回復魔法Lv.999

支援魔法Lv.999

防衛魔法Lv.999

身体強化魔法Lv.999

転職ExLv.―


称号

転移者

極めし者

回復の極意

支援の極意

防衛の極意

支援職の極意

歪みを体現せし者

世界の頂点

限界を超えし者


サブ職業:虚無魔道士Lv.1


――――――――


「は?インフレしてるじゃんか...もしかしてバグ?」

『マスターはサブ職業を所得しています。なので妥当な数値かと。

それに、職業レベル999に辿り着いた者のみ転職、及びサブ職業の所得が可能ですので、神々も異常なまでのステータスアップを決行したのでしょう。因みに普通に生きていれば一般人でレベル5行けばいいほうです。一般的な冒険者でレベル30ほどです。』

「そうなのか...というか俺いつの間にか世界の頂点に立ってるんだけど?」

『当然でしょう。何せサブ職業を所有しているのはマスターだけなのですから。

今のマスターを人間と呼べるかは...微妙です。』


 微妙に悲しいが人間を辞めてしまったらしい。


「世界征服でもしろと?」

『推奨はしませんが可能でしょう』


 そんなこと俺だってやりたかねぇ


「ならまずは街にでも行ってみるか...」


 それがいいかな

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