第2話 観光先にて

 心許せる顔の知らない友達とひさしぶりに会って、楽しい時間を過ごした。

 そんな楽しい観光旅行中に殺された。


 一度目は呪い殺された。

 わたしたちの肩書きは魔女だ。呪文を操り、その作用も知っている。

 だから今こうして前触れもなく命が吸い取られていく様が、誰かにかけられた呪いの作用だとすぐわかった。

 死んでいく己を感じながら、友達に悪いことをしたと後悔した。解けない呪いを祓おうとがんばっていてくれた。ありがとう。さようなら。


 二度目は、また別の顔の知らない友達と宇宙旅行に行っている時だった。

 星間バスに乗っての観光地一周ツアー、すべてが楽しい、すべてが新鮮。行っては味見しまくり、お土産を多量にもらったり、友達とおなじものを見て一緒に笑った。

 ああおもしろかったねと言いながら休憩のため星間バスに戻ったら、待機していた運転手からレーザー銃を突きつけられた。

「おまえに恨みはないが、ここで死ね」

 聞き返す間も疑問を口にする暇もなくあっけなく胸を撃たれて死んだ。


 ここで目が覚めた。


(2009年の初夢から4、5日間の間に続けて見た夢)

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