緒方隆の廻愁奇談録~終章~

しをおう

000

「~~~~~~!!!~~~!!~~~~!!!!~!!」


 うるせえな…もう決めたんだよ。お前が何を言おうが、揺らぐ事は100パーセントないんだ。


「~~!!~~~~~~~!!!!~~!!~!!!~~~~~~!!!!」


 いいんだよ、どうでも。お前の事なんか知らねーよ。


 つか、ギャンギャン喚くなよ。前に話したとおりだ。夢にまで出てきて文句言うんじゃねーよ。


 朋美。


 …………


 朝、か……


 まさか夢に見るとはな、朋美の事を。俺は基本的にヘタレだから、あんな奴相手でも、悪いって気があるんだろうな。


 頭痛が無いから、麻美が見せた夢じゃない事は確かみたいだし、つうか、もう出てくんなって言ったから、わざわざ夢を見せる訳も無いし、やっぱり俺の心の問題なんだろうな。


 …まあいいや、朋美の事は。終わった事なんだし。それよりもロードワークに行かなきゃな……


 俺はのそのそと着替える。日課のロードワークは欠かせない。不安要素があろうとも、毎日の日課はやらなきゃならない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る