第45話 時間は守りなさい

今日は私のクソみたいな自慢話ですね。

読み飛ばして結構です。


私の育成してる「弟子2号」って子がおりまして、プロ・レスマニアです。

(キックの)プロ志望らしいです。

才能は全然ありませんが、このこのやる気は素晴らしいです。

ボケボケした感じの不思議ちゃんで、プロ・レス道場のシバキとかを知っているせいか、ジムの間抜け共にけっこう手荒にされても、なんか耐えてます。


だけど、まあ所詮はまだ子供なので、時間とかにルーズなわけです。

自分がマススパーやる番になっても水とか飲んでてモタモタしてて、カネが鳴ってもなかなか出てこないので、このユルイ俺様がちょっとだけ厳しく注意したわけです。

「棚橋Tシャツ君ッ、時間は守りなさいッ!」と言ったら、なんかこう、微妙にチッうっせーなみたいな態度を取るわけですね。

まあそのくらいじゃ怒りませんよ、わたしゃ。

普段からジムの高校生や大学生にタメ口聞かれてニコニコしてる墓林さんですよ。

もっと超弩級のバカなんて幾らでも見てきましたから。

よくあるハナシです。


だから言ったわけです。


「いいか、なんでか教えてやる。

試合じゃゴングが鳴ってもコーナーからモタモタ出てこない奴は戦意喪失したとみなされてダウンカウントを取られて、10秒カウントされたら 負 け に さ れ る んだよ!

これはケンカじゃなくてスポーツだぜ!

プロになりたいなら、棚橋オメエもそのへんのルールはちゃんと守らねえとな!うんうん!おぢさんそう思うよッ!」


と言ったら、えっ…!みたいな顔して、それからはまあ多少はマシになりました。

完璧じゃないですけどね。

わたし他人に完璧を求めないを主義なんで。

うるさく言わないです。


で、例の私に張り合ってくる評論家気取りの教えたがり君を見てると、格闘技マンガを読んで得た必殺技の知識は豊富なようですが、そういうルールを踏まえたアドバイスが全くできないんですね、この人。

何が反則行為になるかとか、採点法の事とか、その優先順位とかレフリーの権限とか全然知らないで、私がこのジムに来て悪意全開で恥かかせまくるまで鬼軍曹みたいにノッシノッシ歩き回ってエラソ~に人に指図しとったわけです。

バカじゃないでしょうか。


この前ケンカ売ってみました。

面白かったですよ(▼∀▼)

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